横尾 俊建選手 (日大三)

横尾 俊建

球歴:日大三

都道府県:東京

ポジション:三塁手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

寸評

旧チームから、伝統の強打・日大三高打線において4番を任されてきた強打者。昨年の選抜では、出場したすべての試合で2安打以上を放ち、その打力が全国レベルにあることを証明して魅せた。また神宮大会では、これでもかと言うほど、バットを振れることを証明。全国的にもみても、これだけバットを振ることができる選手は、他にいないのではないかと思わせるほどの豪快な打者。 (守備・走塁面)  昨年計測した時は、塁間を4.65秒前後(左打者換算で4.35秒前後)であったが、この秋計った時は、4.95秒弱(左打者換算で4.65秒弱)と遅くなっていたのは偶然だろうか?体つきが立派になって筋肉が付いた分、重くなったのかもしれない。新チーム結成以来の44試合で2盗塁と言うことで、けして足を売りにするタイプではないことがわかる。  選抜の頃は、上から叩きつけるようなスローイングで制球が不安定あった三塁守備も、だいぶ安定感を増してきた。その証に、新チーム結成以来の44試合で、失策は3個。それまで基準以下だった三塁守備も、上のレベルでも三塁手をと言う期待が抱けるまでになってきた。春からの一番の成長は、この守備力の向上だと評価できるかもしれない。 (打撃内容)  神宮大会では、やや大きいの狙い過ぎて粗い打撃が目立っていた。しかし元来は、それほど穴の多い選手ではなく、それでいて本塁打も量産でバランスのとれたトレーヤー。新チーム結成後の僅か44試合で19本塁打を放つハイペースぶりに加え、打率でも.445厘の高い対応力を魅せてくれた。それも中途半端に当てに行くのではなく、徹底的に振り切る打撃を意識してだ。彼の打球の凄まじさは、全国の高校生の中でも屈指だと言えそうだ。  前の足のカカトを浮かし、グリップを高く添えた強打者スタイル。昨年は、少しクローズスタンス気味だったが、今はほぼスクエアスタンスになっている。仕掛けは、「平均的な仕掛け」を採用する中距離・ポイントゲッタータイプ。生粋のスラッガーと言うよりは、ある程度の長打力と対応力をバランス良く兼ね備えたタイプで、現在は身体の強さで本塁打を量産しているのだろう。  足を引き上げまわし込むタイプであり、「間」が作れている。そのため緩急など、スピードの変化にはしっかり対応できそう。軽くベース側にインステップしてきて、以前よりも足下のブレも我慢できるようになり、上半身と下半身のバランスはよくなってきた。バットをこれでもかと振り回すイメージがあるが、それを支える下半身も充実しつつある。それでも徹底的にレフト方向を意識したプルヒッターであり、選抜ではライト方向など右方向の打撃ができるのか注目したい。  あらかじめ捕手方向にグリップを添えており、打撃の準備段階である「トップ」を作るのは遅くれることはない。すなわち、速いボールに立ち後れる心配はなさそう。ただ少し肘が下がって早く腰が逃げる巻き込み型のフォームのため、外角でも真ん中から低めのゾーンに来るボールの対処には苦労しそうだ。これでもボールを引きつけて、右方向への打撃ができれば、その部分もある程度解消はできるのだが。  下半身が以前よりも安定してきており、頭の動きも小さくなり目線も安定。身体の開きも以前よりも我慢できるようになり、軸足にも強さが感じられる。体軸の安定感が、以前よりも随分と改善されてきている。スイングの強さ、打球の速さは文句なく、高校生離れした強打が一際目を惹くことになる。
更新日時:2011.02.21

将来の可能性

守備力の向上と体軸の安定で、強打の三塁手としてプロを意識できるレベルまで成長。ただまだまだ粗けづりな印象は否めず、選抜でのアピール次第といった感じは 致します。今の打撃に、右方向へのバッティングなど幅が出てくると良いですね。一見「御山の大将」みたいに見える選手ですが、着実に資質を伸ばしてきているところには好感。ただ討ち取られると、あっさり走るのをやめてしまったりと、まだまだ淡泊な部分もみられます。その辺も含めて、選抜ではどんなプレーを魅せてくれるのか注目したいです。イメージ的には、高校の先輩である佐々木大輔(東京ガス)選手の高校時代を思い出させます。
更新日時:2011.02.21

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