News

153.1回で与四死球は42。柳裕也が明かす制球力のポイントとは?

2022.12.03

153.1回で与四死球は42。柳裕也が明かす制球力のポイントとは? | 高校野球ドットコム
中日・柳裕也

 2022年シーズンは6位という結果に終わった中日。ただチーム防御率3.28はセ・リーグ2位という成績で、投手陣は決して悪くない。期待の若手・髙橋 宏斗投手(中京大中京出身)をはじめとした投手たちの台頭が目立つなか、右のエース・柳 裕也投手(横浜高出身)の活躍も忘れてはならない。

 左のエース・大野 雄大投手(京都外大西出身)とともに中日投手陣をけん引し、チーム2番目となる153.1回を投げ、ローテーションを守った。2021年には最優秀防御率を獲得するなど、タイトルホルダーの実績は伊達ではないが、その武器は制球力にあるだろう。

 投球回はリーグ5位タイの153.1回に対して与四死球は42。イニングに換算すれば、3、4回で四死球が1つ、1試合でも2、3個と安定している。

 長いシーズンを戦う中でパフォーマンスが安定しているのは、キャッチボールへの意識が関わっていた。

「毎日やることですので、投げ方やコントロールは意識しています。今であれば、遠投でも球の軌道は低くできるようにしています。そのために重心移動で体が浮くことなく、できるだけ低いままで投げられるようにしています」

 キャッチボールでなくても、壁当てで狙った場所に投げることも、1つの方法に挙げていたが、まずは「安定した投球フォームで投げることが、コントロールを良くするには必要だと思います」と投球モーションの再現性を高める重要性を説いた。

 実は明治大のときもフォームの再現性は、制球力のポイントに挙げていた。現在であればトレーニングなどを通じて、どれだけ高めるかということも1つの手段ではあるが、やはりキャッチボールなど実際に投げる動作で覚えさせることも方法だ。

 アマチュア時代の教えを忘れることなく精進を続ける柳の2023年シーズンも、安定感溢れる投球が見られることを期待したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.16

【大阪】17日に抽選会!打倒・大阪桐蔭なるか、大阪学院大高や興國などはもちろん、ノーシードの履正社の対戦相手も注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.16

青学大が中田、藤原のタイムリーで逆転に成功!1点をリードして後半戦へ!【全日本大学選手権決勝】

2024.06.16

【東北】17日に準決勝!近年強さが目立つ青森勢か、盛岡大附の復活Vなるか<地区大会>

2024.06.16

大阪工業大の新入生に八戸学院光星の二塁手、敦賀気比、東海大星翔の正捕手など甲子園組や近畿の逸材が入部!

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.11

【北海道】旭川支部の抽選会は12日!旭川実、旭川志峯など強豪の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得