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公立校唯一の4強入りした山田(大阪)。上宮、大産大附など私学5校を破った機動力野球に注目!

2020.09.28

公立校唯一の4強入りした山田(大阪)。上宮、大産大附など私学5校を破った機動力野球に注目! | 高校野球ドットコム
勝利の瞬間抱き合った山田バッテリー

 秋季大阪府大会で公立校として唯一の4強入りを果たした大阪山田。準々決勝の大産大附戦では、8回裏に逆転勝ちに成功した。金子恭平監督の方針により、走塁に力を入れる大阪山田は5回戦の上宮戦で、相手のミスをついた走塁を見せ、一死満塁の犠牲フライから二者生還するなど上手さが目立つ。こうした走塁が成り立つのは普段の環境にある。吹田市に所在する山田は専用グラウンドがなく、他部活との共用。シートノックもできないほどの狭いスペースとなり、当然ながら思い切ってフリー打撃もできないため、必然的に走塁を磨くきっかけとなった。

 また、その中でも選手は打撃フォームを研究し、私学の投手に振り負けしない合理的な打撃フォームを築き、次々と点を重ねた。準々決勝の試合後、金子監督は「生きた心地がしませんでした。5回で2点差は想定の範囲内だったので、狙い通り、後は我慢比べだと選手たちには話していました。(投手の)今立と坂田は昨日に続いてだったが、良く投げてくれた。ベスト4は初めてですし、選手たちも泣いて喜んでいた。ここまで来たらご褒美的に球場でもやらせていただくので、精一杯楽しみたい」とコメント。準々決勝で決勝打を放った北古賀泰斗は「次も挑戦者の気持ちでいきたい。ここまで来たら近畿大会に行きたい気持ちはあります」と意気込んだ。

 これで桃山学院清教学園(不戦勝)、浪速上宮、大産大附と私立5校を破ってベスト4入り。準決勝の相手はタレントぞろいの東海大仰星。決勝でも、3位決定戦でも、大阪桐蔭履正社とどちらと対戦する。勝敗はともかく、こんな強豪校と対戦できる機会はそうそうない。

 相手をかく乱する走塁を見せる山田野球は発揮できるか注目だ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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