第133回九州地区高校野球大会鹿児島県予選抽選結果と展望
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第133回九州地区高校野球大会鹿児島県予選の組み合わせ抽選会が9月8日、鹿児島市の鶴丸高校文化館であり、連合4チームを含む77校70チームの対戦カードが決まった。
大会は21日に開幕し、10月5日まで(※準決勝前日の10月3日は休養日)、鹿児島市の[stadium]県立鴨池球場[/stadium]、[stadium]鴨池市民球場[/stadium]、姶良市の[stadium]姶良町総合運動公園野球場[/stadium]の3球場で秋の九州大会を目指した熱戦が繰り広げられる。開会式の選手宣誓は頴娃の高江 智也主将が務める。今大会の優勝、準優勝校が九州大会(10月26日―31日・沖縄)に出場する。
抽選会では、8月にあった各地区大会の優勝校、樟南、鹿児島、鹿児島工、神村学園、れいめい、大口、尚志館、徳之島(※鹿児島市内は3位校まで、大島地区と熊毛地区は1年交代のシード)の8校がシードされた。残りのチームは予備抽選を経て、本抽選を行い、対戦カードが決まった。
頴娃 高江 智也主将
例年、新チーム最初の公式戦はどのチームも戦力未知数であり、優勝候補の予想や大会展望を語るのは難しいものだが、今季の鹿児島は特に読みづらい。8月の各地区大会を分析すると、鹿児島市内大会を制した樟南、同2位の鹿児島、3位の鹿児島工、南薩覇者の神村学園、北薩覇者のれいめいなど攻撃力のあるチームが比較的多い印象はある。特に樟南は大谷 真平(2年)、藤野 祐太(2年)ら甲子園を経験したメンバーを中心に好打者が例年以上にそろっている。
一方で、昨季の樟南・山下 敦大(3年)、鹿児島情報・二木 康太(3年)のような安定感のある大黒柱を擁したチームが少ない。
昨年の1年生大会を制した鹿屋中央は、左腕・七島 拓哉(2年)、川内 大地(2年)に4番・木原 智史(2年)と夏を経験した主力選手が残っており、この秋のV候補の筆頭に挙げられるかと思いきや、大隅地区大会準決勝で鹿屋工に敗れた。1年夏からマウンドを預かり、この夏の8強入りの原動力となった左腕・二見 康士郎(2年)、遊撃手・堀切 風真(2年)を擁する国分中央も姶良・伊佐地区大会決勝で大口に敗れた。どちらもノーシードからの戦いになるが、優勝争いの一角を担うチームといえるだろう。シード鹿児島と国分中央の対戦は2回戦屈指の好カードだ。
夏を経験したエースが残っているという点では鹿児島実、武岡台、鹿児島商、大口、鹿児島南なども面白い存在である。混戦の大隅地区大会を制した尚志館は、夏初戦敗退の雪辱に燃え、昨秋のミラクル再来を期す。
いずれにしても飛び抜けた戦力を擁する絶対的な優勝候補は存在せず、大会の中できっかけをつかめば思わぬチームが上位に勝ち上がってくることも十分予想できる。この夏と同様、混戦の鹿児島を制するのはどのチームか、注目したい。
組み合わせの詳細は下記へ。
http://www4.synapse.ne.jp/k-b/133akikumi.pdf
(文=政 純一郎)