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選抜出場32校の各監督を様々な方向から徹底比較!そこから見える特徴とは?

2020.01.26

 24日に決まった第92回選抜高等学校野球大会の出場校。今回は、出場が決まった各高校の監督を見てみたいと思います。

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 32校の監督を見ると、母校を率いての出場が半分の16人というのが特徴です。

 母校を率いる監督の現役時代では、天理の中村良二監督(1986年夏の第68回選手権大会)と智辯和歌山の中谷仁監督(1997年夏の第79回選手権大会)が主将として[stadium]甲子園[/stadium]優勝を経験。中京大中京の高橋源一郎は1997年春の第69回選抜大会で主将として準優勝。智辯学園の小坂将商監督も主将として95年夏の第77回選手権大会でベスト4です。県立岐阜商業の鍛治舎巧監督は、1969年春の第41回選抜大会にエース兼4番として出場し、大会通算100号本塁打を放っています。

 監督として[stadium]甲子園[/stadium]優勝経験があるのは、花咲徳栄の岩井隆監督、東海大相模の門馬敬冶監督、山梨学院の吉田洸二監督(長崎・清峰時代)、大阪桐蔭の西谷浩一監督、履正社の岡田龍生監督、智辯学園の小坂将商監督、明徳義塾の馬淵史郎監督。中でも岩井監督、門馬監督、吉田監督、西谷監督は今年50歳の同世代。良いライバル関係になっているのがよくわかります。

 その年齢で見れば、広島新庄の迫田守昭監督が最年長で74歳。続いて県立岐阜商業の鍛治舎巧監督の68歳、明徳義塾の馬淵史郎監督の64歳、国士舘の永田昌弘監督の62歳と、ここまでが60歳をこえています。逆に最年少は倉敷商業の梶山和洋監督の32歳で、今回は20歳代の監督はいないことになります。30歳代の監督は他に、日本航空石川の中村隆監督の35歳、仙台育英の須江航監督の36歳、明豊の川崎絢平監督の38歳の計4人となっています。

 先輩、後輩という括りで見ると、智辯和歌山の中谷仁監督と明豊の川崎絢平監督が高校時代は3年と1年の関係で97年夏に一緒に優勝を経験。国士舘の永田昌弘監督と中京大中京の高橋源一郎監督も年齢は離れていますが、高校の先輩と後輩になります。

 社会人野球では県立岐阜商業の鍛治舎巧監督と智辯学園の小坂将商監督が松下電器(現・パナソニック)出身。

 大学野球では日本体育大が一番多く、履正社の岡田龍生監督、明石商業の狹間善徳監督、大分商業の渡邉正雄監督、平田の植田悟監督の4人。

 次に東北福祉大学が高崎健康福祉大高崎の青栁博文監督と花咲徳栄の岩井隆監督の2人です。高校、大学、社会人とカテゴリーは違いますが先輩、後輩の対決が[stadium]甲子園[/stadium]であるでしょうか?

 別々の高校を率いて[stadium]甲子園[/stadium]出場を決めた監督では、県立岐阜商業の鍛治舎巧監督(前・秀岳館)がすぐに思い浮かびますが、平田の植田悟監督も前任の出雲で2016年夏の第98回選手権大会で出場しています。公立高校同士で転勤した監督がすぐに出場に導くというのもすごいことですね。

 次に現在の担当教科を見ると、保健体育科と社会科が8人ずつ。元教諭や監督専任を含めて、現在は主に学校職員系の立場となっているのが10人となっています。

 現役時代のポジション別(複数ポジションを含む)では内野手出身が圧倒的に多く19人。投手出身者は4人とやや少なめなのも今年の特徴ですね。

 32校の各監督を見ながらどんな采配をするのかを見てみても面白いのではないでしょうか。

(文=松倉 雄太

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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