樟南二vs串木野
手応えと、課題と・樟南二
樟南二は16安打11得点と、4月に中西勇太監督が就任して以降掲げてきた「つなぐ野球」の成果をみせた。
2、5、7回と得点した回はいずれも連打が出ている。7回は一死から内野安打、相手のミス、四球で満塁とすると、秋田浩太郎主将(3年)が、走者一掃のセンターオーバー三塁打を放つ。攻撃の手を緩めることなく、7番・榮静也(3年)、8番・川畑優也(3年)、1番・稲富亮太(2年)もタイムリーを放ち、打者一巡で一挙6点を奪った。これまで長打力があまり期待できない打線だったが、つなぐ野球を心掛けたことで、4本の長打が生まれ、大量得点のイニングを作ることができた。
このまま勝ち切れば上々だったが、7回裏。2回以降、危なげない投球を続けていたエース重村優斗(3年)が4連打を浴び、7点差に詰め寄られる。二死はとったが、不用意なエラーで6点差とされ、コールドゲームにできる展開を逃した。
大量得点による気の緩み、暑さによる体力の消耗…理由はいろいろ考えられるが、秋田主将をはじめとする樟南二ナインたちは次戦に向けて気を引き締めた。3回戦・徳之島との「同郷対決」に向けてかぶとの緒を締め直していた。
(文=政 純一郎)