内海の西武移籍で敦賀気比OB対決が見どころに!?
12月も下旬に差し掛かろうかというところで、プロ野球界にちょっとした衝撃が走った。西武がFAで巨人へと移籍した人的補償として内海哲也を選択したのだ。
内海は巨人志望だったが、敦賀気比高校時代の2000年ドラフトでは巨人とオリックスが競合。オリックスが抽選を当てたことで入団を拒否し東京ガスの門を叩いた。2003年の自由獲得枠で晴れて巨人へと入団。その後、7度の2桁勝利を達成し、最多勝を2度、最多奪三振を1度獲得しているほどの実績がある投手だ。
このような実績を持つ内海がプロテクト名簿から外れたことで、インターネット上でもちょっとした話題になり、多くの巨人ファンからは悲しみの声が挙がっていた。
さて、その内海は来シーズンから西武、すなわちパ・リーグでプレーすることになる。そうなると、敦賀気比高校の後輩たちと対戦する機会が増えそうだ。
6人中5人がパ・リーグ所属に!
敦賀気比時代の平沼翔太と山崎颯一郎
現時点での支配下登録選手のなかで敦賀気比高校出身は内海を含め6人いる。山田修義、吉田正尚、山崎颯一郎(いずれもオリックス)、平沼翔太(日本ハム)、西川龍馬(広島)そして内海である。西川をのぞき、その他の5人がパ・リーグ所属となった。
内海の起用法は明らかになっていないが、これまでの実績、チーム事情を考えると先発が濃厚だ。もし、オリックス戦に先発すれば吉田正と対戦し、山田や山﨑と投げ合うことも考えられる。日本ハム戦でも同様だ。来シーズン一軍定着を目指す平沼との対戦もあるかもしれない。
今シーズン松坂大輔(中日)が一軍で登板を続け、その他の球団の横浜高校OBが対戦を楽しんだように、「内海さんと対戦したい」、「内海さんと投げ合いたい」と他球団の敦賀気比高校OBが思い描くことも十分にありえる話だ。また、OB対決はファンからも注目を浴びる。内海がオリックス戦での先発となれば、吉田正との対決は大いに盛り上がるだろう。
人的補償での移籍にファンは複雑な感情を抱くことが多い。喪失感を味わうこともあるだろう。しかし、移籍が決まってしまったからには、少しでも見どころを見つけながら野球を楽しみたい。
【現役・敦賀気比高校OB】
内海哲也(西武)
吉田正尚(オリックス)
山田修義(オリックス)
山崎颯一郎(オリックス)
平沼翔太(日本ハム)
西川龍馬(広島)
(記事=勝田聡)