News

開催の方向に“苦渋の決断”慮る 「鹿児島城西らしい野球で感動を」

2020.03.04

開催の方向に“苦渋の決断”慮る 「鹿児島城西らしい野球で感動を」 | 高校野球ドットコム
鹿児島城西の佐々木誠監督

 日本高野連が3月4日、今年のセンバツについて「無観客試合で開催の方向、11日に正式可否判断」と示した。初出場の鹿児島城西は日置市の同校グラウンドで佐々木誠監督、古市龍輝主将(3年)が会見。佐々木監督は「高野連としても苦渋の決断だった」と慮り、ひとまずは開催の方向となったことに安どの表情を浮かべていた。

 この日は午後2時に主催の毎日新聞からセンバツ旗を受け取り、グラウンドで自主練習。新型コロナウイルスの感染拡大で、バレーボール部や空手部は出場予定だった全国大会がなくなり、学校も休校となった中、野球部だけがグラウンドで練習を続けていた。

 開催可否が正式に分からない中「眠れない日々だった」と佐々木監督。選手たちも不安を抱える中で「気持ちを前向きに持っていくのが難しかった」と古市主将は振り返る。

 無観客試合の開催に関しては「春夏通じて初出場なので、我々よりも、学校や保護者、OB、楽しみにしていた人たちががっかりするのが残念」と佐々木監督。

 正式決定が11日に持ち越しとなり、対外試合もできないまま、本番を迎えることになる。「紅白戦などで実戦感覚を磨き、できるだけの準備をしっかりやって大会に臨みたい」と話した。古市主将は「(中止にならずに)一安心だが、コロナウイルスで苦しんでいる人たちを思うと素直に喜べない」と心境を述べ「開催されるなら、苦しんでいる人たちにも感動を与えられるよう、鹿児島城西らしい野球で優勝を目指したい」と意気込みを語っていた。

(記事=政純一郎

関連記事
屈辱的な完封負けから八方悠介(鹿児島城西)はどのように初の甲子園を掴んだのか
元プロ監督・佐々木誠氏率いる鹿児島城西、初の甲子園へ! 「チーム一丸、全国制覇目指す」
中谷仁、中村良二、佐々木誠の3人の元プロ野球選手 監督として選抜甲子園へ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.06

大阪桐蔭が選抜ベスト8の阿南光ら4チームと対戦!<招待試合>

2024.06.06

大阪桐蔭&履正社撃破の原動力! 超高校級遊撃手・今坂 幸暉(大阪学院大高)のドラフト指名はあるのか!?<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.06.06

【佐賀】敬徳は唐津東と唐津南の勝者と対戦<西北部地区大会>

2024.06.06

ロッテを支える”復活した元盗塁王”! 昨年二軍暮らしの雪辱に燃える

2024.06.06

センバツ出場の龍谷大平安の卒業生の進路は?高校日本代表候補は青山学院大、大型右腕は富士大へ進学!

2024.06.01

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.04

神村、鹿実の壁を破れ! 国分中央は「全力疾走・最大発声・真剣勝負」で鹿児島の頂点を狙う

2024.06.01

【愛知】報徳学園は豊橋中央にサヨナラ勝ち、豊川には黒星<招待試合>

2024.06.01

【東京六大学】早稲田大が大勝で7季ぶり優勝に大手!プロ注目スラッガー・吉納が2発、エース伊藤は8回1失点の快投見せる!

2024.06.01

報徳学園の今朝丸がセンバツ決勝戦以来の先発!モイセエフは3番センターでスタメン出場!【招待試合スタメン】

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉