今年のスーパーエースになるのは誰だ? 選抜優勝に貢献した近年のスーパーエース3名を振り返る
センバツで注目されるのはスーパーエースの存在だ。
近年、素晴らしい成績を残し、優勝を果たした[stadium]甲子園[/stadium]優勝投手を紹介したい。
左から石川昂弥、村上 頌樹、平沼 翔太
2015年 優勝投手 平沼 翔太(敦賀気比)
2014年夏、2年生エースとして[stadium]甲子園[/stadium]に出場し、140キロ台の速球、切れのある変化球を投げ込み、ベスト4入り。しかし準決勝で大阪桐蔭に打ち込まれ、その悔しさをばねに、さらに打たれにくい投手へ成長し、そして選抜準決勝で再戦し、完封勝利を挙げリベンジに成功した。そして決勝戦でも完投勝利を挙げ、防御率0.40と安定した数字で福井県勢初の優勝を呼び込んだ。
2016年 優勝投手 村上 頌樹(智弁学園)
投手として理想的なフォームから140キロ前後の速球とカーブを織り交ぜ、安定した投球を展開した。開幕戦の福井工大福井戦で完封勝利を挙げ、準々決勝の滋賀学園戦で完封するなど、計47回でわずか自責点2。防御率0.38と異次元の投球を見せ、初優勝の立役者となった。
2019年 優勝投手 石川昂弥(東邦)
今までの優勝投手といえば、フォーム、投球内容も素晴らしい投手だが、石川はそういう投手とは逆行する野手投げの投手だった。ただコントロールが素晴らしく、140キロ前後の速球を内外角に投げ分け、さらに外角にも切れのあるスライダーを投げ込んで各校の強打者を抑え込んだ。
正捕手の成沢巧馬もこう絶賛する。
「もともと秋からコントロールは良かったのですが、春にかけてその精度が増したと思います。ボールギリギリのところを数球続けてコントロールできるのが石川の凄さです。でも投手を始めた期間は短いんですよ。しかもあの投げ方でコントロールできるのは天才としかいいようがありません」
結果的に5試合に登板し、40回を投げ、防御率0.90。打者としても3本塁打を放ち、スーパーエースどころかスーパー野球選手ぶりを発揮してくれた。
今春は中森俊介(明石商)、高橋宏斗(中京大中京)、小林樹斗(智辯和歌山)とプロ志望すれば、ドラフト上位候補になりうる投手が登場する。果たして、どの投手がスーパーエースになるのか。
(文=河嶋 宗一)
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