試合レポート

都立日野vs都立板橋

2020.09.22

隙を逃さない都立日野が本大会へ!11得点で前戦好投のエース・木下を援護!

都立日野vs都立板橋 | 高校野球ドットコム
7回に代走で出場し、6番・丹の二塁打に一塁からの激走で生還し試合を決めた松浦(日野)

 22日、第9ブロックの代表決定戦、都立日野都立板橋の一戦は、都立日野が9安打11得点で7回コールドの11対4で試合を決め、本大会出場を果たした。

 都立日野の先発のマウンドには、20日の都立城東戦で、好左腕・林平太郎に投げ勝ち、被安打5の完封勝利を果たしたエース・木下孔晴が2戦連続で登る。

 序盤2回は三者凡退で抑えるも、3回に板橋1番・岡村葵、2番・萩中貴一朗に連続適時打を浴び2失点。4回にも6番・本間謙太郎、9番・尾嶋朗輝に適時打を浴び、この日全て適時打で失点した。

 7回98球、被安打10、四死球1、4失点という今日の投球について木下は、「調子は良くなかった」。

 この4失点を喫したシーンは、「都立城東戦では直球で抑えれていたので、この試合も直球で押していこうと思っていましたが、今日は球が走っていませんでした」と振り返った。それでも、「失点後からは変化球を混ぜて、直球に的を絞らせないようにしました。相手も直球を張っていたので」と試合間で修正しその後は無失点で切り抜けた。

 打線は林を前に1得点に終わった都立城東戦とは打って変わって、初回に5番・廣岡太平、6番・鈴木達哉、7番・丹駿貴の3者連続の適時打で4点を奪い先制に成功。初回で試合の主導権を握った。

 「前回は木下におんぶにだっこの試合だったので、今日は打線がよくがんばりました」と都立日野の指揮官・嶋田 雅之監督も今日の攻撃陣をたたえた。

 序盤の得点は外野の頭を越える力強い打球で走者を返した。しかし指揮官は、

 「このチームはボコボコ打てるチームではないので、繋ぐということと走れるというところで良さを活かしていきたい」。

 嶋田監督の言葉通り、2番・小山雄大はこの試合2犠打を決め第3打席には適時打を放った。6回には8番・長町真生が遊ゴロも全力疾走でセーフを勝ち取り、その後生還した。堅実なプレーや隙を逃さないプレーが随所にでた試合だった。

 本大会に向け木下は「これからもピンチは増えていくと思うので、ランナーを置いたときの配球やクイックの練習をして臨みたい」と前を向いた。

(記事=藤木 拓弥

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.28

【大分】佐伯鶴城は4戦3勝、杵築は4戦で1勝<強化試合>

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】錦江湾が1点差勝利!出水工の追い上げ、あと1点及ばず

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.28

【北海道】北海が逆転勝利、27連勝で4季連続V達成<春季全道大会>

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

首都2部優勝の武蔵大の新入生に浦和学院の大型左腕、左の強打者、昌平の主軸打者など埼玉の強豪校の逸材が入部!

2024.05.25

【岩手】盛岡大附がサヨナラ、花巻東がコールドで決勝進出、東北大会出場へ<春季大会>

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商