瓊浦vs長崎北
松井(瓊浦)
瓊浦の打線が爆発
瓊浦の打線が止まらない-。
初戦の長崎工戦に放った14安打に続き、この日も初回に2本塁打を含む6安打で一気に8点を奪う猛攻をみせるなど7回で15安打をマーク。
初回に許した4失点については、守りに納得がいかない様子の瓊浦・安野俊一監督であったが、打線については「全体的にセンター方向へ強い打球が打てるようになった。本塁打を打った二人(長谷川と松井)も今日は打ちそうな気配がしていた」と手応えを口にした。
この試合、瓊浦は「思い切りがある」という1年生3人をスタメンに並べた。
中でも高校入学後、高打率を残している1番・ショートの松井未典のセンスが際立っていた。中学時代は長崎東シニアに所属し、投手兼外野手として全国大会に出場したほどの逸材であるが、ショートの守備は、高校入学後にコンバートしたばかり。
しかし、それを感じさせない動きと送球からは、天性の野球センスを感じさせてくれた。
打っては、今大会初戦での公式戦初打席で圧巻二塁打を放つと、この日は、両翼99.1m、フェンス高さ約4mある[stadium]長崎ビッグNスタジアム(長崎県営野球場[/stadium])のレフトスタンドに放り込んだ。
投手陣の方は、先発の1年生右腕・堀脇が4回を5失点ながら自責点1、リリーフの2年生左腕・岩永も3回を無失点と好投。
あとは7回で3失策の守備陣をどう立て直していくかに懸っている。
「思い切りがある」という1年生の活躍が起爆剤になり、高いポテンシャルを誇るキャプテン・大藤竜を筆頭に上級生がさらに勢いつけば、瓊浦が一気に上昇気流に乗る気配が漂ってきた。
(文=PNアストロ)