横浜vs藤沢翔陵
横浜が新体制で初の甲子園へ王手 藤沢翔陵は中盤に持ち味見せるも「時すでに遅し」
先制点を挙げた横浜
「秋はチーム作りが出来ず、春はコンディションが整わなくて、夏はチームを作って自信を持っていこうと選手にも話は出来たので、力を集結させて、この準決勝に臨みました」
[stadium]サーティーフォー保土ケ谷球場[/stadium]で行われた、横浜と藤沢翔陵の準決勝。
試合は、横浜が序盤の猛攻で主導権を掴み、7回コールドで決勝進出を決めた。
まずは初回、横浜は連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、3番・金井 慎之介選手(3年)が右犠飛を放って先制点を挙げる。さらにその後も3本のタイムリーを浴びせ、この回だけで5点を挙げた横浜は、2回にも3本のタイムリーを集めて8対0とその差を大きく広げる。
また投げては先発の宮田 知弥投手(3年)が4回途中を1失点でしのぎ、2番手の田高 康成(2年)も気持ちのこもった投球で無失点に抑える。その後も6回裏に1点を追加した横浜は、そのまま9対1でコールド勝ちを収め、2019年選抜以来の甲子園へ王手を懸けた。
試合後、横浜の村田 浩明監督は「今朝も渡辺元監督に電話をいただいて、ガツガツいき過ぎるなとアドバイスをいただきました。相手投手も打たせて取る高度な技術を持っているということで、選手は自分を捨ててやってくれました」と恩師のアドバイスがあったことを明かす。
大会を通して、横浜の選手たちは大振りせず、コースに逆らわない打撃を徹底しており、村田監督の方針が浸透しているように見える。一枚岩となったチームが、新体制となって初の甲子園出場を果たすか注目だ。
一方、敗れた藤沢翔陵の川俣 浩明監督は大差での敗退に悔しさを見せつつも、横浜への敬意を口にし、精一杯プレーした選手たちを労った。
「選手たちは序盤は思うように動けていませんでした。中盤から本来のプレーができるようになりましたが時すでに遅しで。横浜さんはやはり力のあるチームで、低い打球をきっちりと打ち返してきます。野球の原点ですね、完敗です」
なお、7月27日(火)に予定されていた決勝は台風8号の接近に伴い、順延が発表された。
決勝戦は7月28日(水)10時より、[stadium]サーティーフォー保土ヶ谷球場[/stadium]で行われる予定だ。
(文=栗崎祐太朗)
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