試合レポート

岡豊vs梼原

2018.07.21

岡豊・宇賀 健太郎、昨夏準V梼原を86球で封じる!

 「恐れ入りました」である。今大会で2年春以来となる公式戦ベンチ入りを初の背番号「1」で迎えた岡豊宇賀 健太郎(3年・178センチ68キロ・右投左打・高知市立介良中出身)のことだ。

 

 この日の宇賀には非の打ち所がなかった。サイドハンドに近いスリークォーターから投げ込むストレートは常時130キロ中盤・最速136キロをマーク。しかも120キロ台のスライダー・110キロ台のカーブ含め右打者・左打者問わず内外角の低めに多くのボールが集まっていた。そんな宇賀に対し、昨年高知大会準優勝の梼原打線は3回裏一死二・三塁から2番・徳弘 恵大(2年・一塁手・173センチ70キロ・右投右打・佐川町立佐川中出身)の右犠飛で1点こそ返したものの、終わってみれば散発6安打。宇賀は打者33人に対しわずか86球で2奪三振無四球1失点(自責点0)で、公式戦連続完投を飾った。

 

 岡豊は打線も犠打4・バント安打4を含めた9安打で6得点。特に連続バント安打から無死満塁とし、4番・石元 建多(3年・三塁手・174センチ66キロ・右投右打・高知中出身)の左中間二塁打で2点を奪った初回は「見事」の一語に尽きる。

 

 ただ、今季の岡豊は「いい試合の次」が課題としてつきまとっていたこともまた事実。はたして準々決勝で激突する試合巧者の高知に対し、彼らはどのように力を発揮できるのか?その最大のキーマンは最後に夏に飛び出した新星・「宇賀 健太郎」であることは間違いない。

 

(レポート=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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