高知追手前vs高知南
高知追手前、72年ぶり聖地へ万全の戦いで初戦突破!
春の県大会は2回戦で宿毛に5対9。県総体も初戦で高知小津に7対8と、2018年は四国大会に進出した昨秋の勢いを失っていた高知追手前。しかもこの2試合はいずれも絶対的エース・岡林 倖生(3年・171センチ68キロ・左投左打・高知市立潮江中出身)が試合中盤で大量失点を与えたことが敗戦につながったもの。集大成の夏に向け、まずは彼らが昨秋の戦い方を取り戻せるかが、堅実な戦いを志向する高知南との勝敗を分ける大きなポイントだった。
が、試合が終わってみれば、そういった高知追手前サイドの懸念は杞憂に終わった。高知追手前は初回に二死二塁から4番・山本 琳太郎(3年・一塁手・176センチ81キロ・高知大学教育学部附属中出身)の左前適時打で先制すると、4回表は無死満塁から8番・山﨑 友紀也(2年・二塁手・166センチ65キロ・右投右打・土佐市立戸波中出身)、9番・西原 陸歩(3年・171センチ62キロ・高知市立朝倉中出身)の連続スクイズで追加点。4スクイズ、2つのバント安打を含む11安打・7犠打は6得点以上に彼らの自信につながる結果であろう。
また、岡林も5回裏に二死二塁から高知南7番・川渕 佑斗(3年・遊撃手・174センチ65キロ・高知県立高知南中出身)に中前打を浴びた以外は終始安定した投球を披露。123球7安打6奪三振4四死球での1失点完投は、チームばかりでなく、岡林自身にも72年ぶり聖地到達への推進力を与えたに違いない。
(レポート=寺下 友徳)