試合レポート

法政大高vs帝京大高

2018.07.11

法政大高、主将・河野 三塁打3本の活躍で5回コールド

    

 法政大高は、法政一高時代に甲子園出場経験があり、OBには阪神のホームラン打者であった田淵幸一らがいる。対する帝京大高の前身である帝京商業は、甲子園大会出場こそないものの、戦前の東京大会で2回優勝。OBには、日本の元祖・フォークボールである杉下茂らがいる。ともに伝統のある学校であるが、帝京大高の野球部は近年部員不足に悩み、秋、春の大会は、連合チームで出場した。この春5人の部員が加わり、単独チームでの出場が可能になったものの、登録部員は10人と、厳しい状況にある。対する法政大高は、昨夏はベスト16の強豪校だ。

 

 

 1回表法政大高は、1番・平山凱大がレフトへの三塁打を放つと、3人続けて四球になり、押し出しで先制。さらに5番で主将の河野兼吾がセンターオーバーの三塁打を放って満塁の走者が生還した。河野も8番・高野歩夢の左前安打で1点を追加する。

 

 

 それでも帝京大高は2回表、中前安打の6番・対馬龍介がボークで二塁に進み、7番・渡邊郁人は左前安打。打者走者が二塁に向かう間に対馬が生還して1点を返す。

 

 

 ただし、反撃もここまでであった。2回表は四死球5個に失策も絡み、法政大高が3点を追加する。

 

 

 3回裏には4番・山口竜輝、5番・河野の2者連続三塁打に、8番・高野の二塁打もあり5点。4回裏にも、河野がこの試合3本目となる三塁打を放ち2点を挙げ、計15点。

 

 

 法政大高は投げては3人の投手が帝京大高を被安打3、失点1に抑え、5回コールド。法政大高が3回戦に勝ち進み、14日、[stadium]市営立川球場[/stadium]で多摩大聖ヶ丘と対戦する。

 

 

 帝京大高は、このチームでは初めての単独チームでの試合であった。また秋からは連合チームでの試合になるが、連合チームでしっかり積み上げてきたからこそ、また新入生が加わった後、単独チームが組めることになる。伝統復活などは軽々に言えないだろうが、積み重ねていくことは重要である。

 

 (文=大島 裕史

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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