帝京vs錦城
帝京12得点も、指揮官は満足せず 次の二松学舎戦で奮起なるか?
金村(帝京)
強打の帝京打線が試合序盤で決めた。1回表、一死一、三塁から4番金村和広(2年)が右中間を破る適時三塁打を放ち、2点を先制すると、さらに一死満塁から7番山名麗太朗(2年)の右前適時打で二者生還し4対0。2回表には二死一、三塁から5番浅野丈(2年)の左越え適時二塁打で1点を追加し、5対0とした。3回表には内野ゴロの間に1点を追加すると、5回表には無死二塁から8番志田太陽(2年)の適時二塁打。一死三塁となって、1番佐々木俊輔(2年)の犠飛で8対0。6回表には打者一巡の攻めで、4点を入れて12対0とした。6回コールド勝ちを収めた帝京であったが、前田監督の表情は厳しかった。
「芯でとらえた打球が少ないですよ。今日は結果的にもらった点というのが多かったと思いますよ」
確かに試合を振り返ると、帝京はこの試合、12四死球をもらっている。8安打しか打っていないのだからそう感じてもおかしくない。とはいえ、周囲から見れば、頑強な肉体から放たれる打球の強さは都内屈指であり、また先発の仁田龍也(帝京)も138キロを計測。個々のパワーは次に対戦する二松学舎大附より上回るものを持っているのだ。
前田監督、選手たちも今日のような試合にならないと感じている。この試合前、二松学舎大附の試合だったが、前田監督は「非常に良い打線ですね。うちの投手陣で抑えられるかな」と警戒している様子であった。
前回の対決は、2014年夏の決勝。この時は延長に及ぶ熱戦となり、二松学舎大附が制している。16日の2回戦はどんな戦いが待ち受けているかは多くの高校野球ファンが楽しみにしていることだろう。
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