喜界vs蒲生
1時間のスピードゲーム・喜界
喜界は攻守の歯車がかみ合い、1時間のスピードゲームで、会心のコールド勝ちだった。
初回は甘いボールは初球からでも打っていく積極策が功を奏した。1番・久保拓也(3年)、2番・栄元太(2年)の連続三塁打で、わずか3球の先制劇。初回の3点が長打攻勢の「大技」で奪ったものなら、2回の6点は、相手のミスに、バントや盗塁などの「小技」を絡めてチャンスを作り、6番・成田勇太(3年)のランニングホームランなどで効率よく奪ったものだった。
「相手に合わせることなく、自分たちのペースでやり切れたのが良かった」ことを朝日郁弥主将(3年)は喜んだ。
これまで序盤に良いかたちで先手をとっても、相手に合わせてしまって、終盤接戦にもつれることが度々あった。大量点に気を緩めることもなく、エース英碧仁(3年)を中心にした守備も無失策で守り切れたのは、次のシード鹿児島情報戦をにらんでの意気込みに他ならない。
シード鹿児島情報との対戦を、今大会の最初にして最大の目標に掲げている。「大一番」に向けて弾みのつく勝ち方ができた。
(文=政 純一郎)