日大三vs市立柏
サヨナラ勝ちを喜ぶ、日大三高
日大三高、激戦を勝利!!
本日から開幕となる関東大会は、山梨県小瀬スポーツ公園を拠点にスタートされた。天気は、絶好の野球日和。我々観客は、少し汗ばむ陽気であり、選手にとっては、とても清々しい空模様であった。
そして、本日初戦の対戦カードは、東京都大会を第二位で代表として出場を決めた、日大三高。対するは、千葉県大会を三位という成績で勝ち上がってきた、市立柏高校である。日大三高の先発、10番関谷君。市立柏は、1番松村君による投手戦で、両校共にヒットのあまり出ない、とても緊迫した試合運びであった。
東京都代表である日大三高は、なかなか自慢の好打順でのヒットが出ず、得点の機会が掴めなかった。対する柏も同じく、日大三高のピッチャー関谷君を前に、なかなかヒットを打つことが出来ず、苦しんでいた。
試合時間は、あっという間に過ぎ、9回表、市立柏の攻撃を迎えた。
9回表、市立柏の攻撃。2番三上君が、三遊間を抜けるヒットで出塁すると、3番大関君は、送りバント。だが、大関君は、三上君を2塁に進めることは出来ず、1アウト1塁となる。しかし、4番野田君のレフトへのヒットで、1アウト1,2塁と再びチャンスを拡げることに成功。さらに、5番ピンチヒッター松口君にも、ヒットが出て、1アウト満塁と、絶好の得点チャンスを掴む。
村松君(市立柏)
日大三高としては、本日初めての大きなピンチ、日大三高ベンチ全体が、緊張で包まれていた。ここで迎えるバッターは、6番平久君。結局、ピッチャー関谷君は、レフトフライでこのピンチを切り抜ける。しかし、続く7番岡田君には、痛恨のフォアボールを与えてしまい、この回本当に痛い1失点を献上してしまうのだ。
日大三高ファンとしては、焦りを感じていただろう。だが、日大三高ベンチメンバーは、やはりミラクルを起こすチームであった。
思い返せば、都大会でもこのような危機は、何度もあったが、見事、逆転に成功しているのだ。そしてこの回も、このミラクルと逝って良い強い精神力が発揮される。
1点ビハインドで最終回。この回先頭打者である5番岡君が、デットボールで出塁すると、続く6番、頼りになる田代君がセーフティーバントで出塁。ノーアウト1,2塁と大仕事に成功する。続く7番中島君も、送りバントを成功させ、1アウト2,3塁。一気に得点のチャンス、逆転のチャンスに相手を追い込んだ。そして、迎えるバッターは8番ピンチヒッター田中 洋平君。だが、このチャンス、スクイズ失敗としてしまう。2アウト1,3塁。今度は、一気に試合終了の危機に立たされてしまった。
続く打者は代打、日下君。ここで日下君はフォアボールで出塁。2アウト満塁と再びチャンスを拡げる。そして、1番、先ほどのピンチヒッター田中洋平君と同姓同名同じの田中 洋平君を迎える。田中君は、このチャンスを、センター前に2点タイムリーヒットを放ち、日大三高が逆転サヨナラで関東大会オープニングゲームを制した。東京都大会に続くこの劇的な逆転勝利。今後も日大旋風は、拡がるのか注目していきたい。