ここ2年、楽天の育成選手では21年1位の宮森が大ブレーク
宮森 智志
昨年10月に行われた育成ドラフト会議では57名の選手が指名された。すでに新人合同自主トレも始まりプロ野球選手としての第1歩を踏み出しつつある。
さてコロナ禍に見舞われた2020年以降の育成ドラフトで指名された選手たちは、どのような状況なのだろうか。球団ごとに状況を確認していきたい。
楽天は昨年のドラフト会議で4人の育成選手を指名した。とくに育成4位の永田 颯太郎内野手(菊華→国立台湾体育運動大)は台湾の大学に所属していることもあり、大きな話題を呼んでいる。
そんな楽天は2021年育成1位の宮森 智志投手(呉商→流通経済大→高知ファイティングドッグス) がブレークした。ルーキーイヤーだった昨年は開幕から2軍で守護神として起用されると、3月・4月の月間MVP(ファーム)を受賞。その後も変わらぬ結果を残し7月30日に支配下登録を勝ち取った。
同日に1軍登録されると、8月2日に初登板。そこから22試合連続無失点の新人タイ記録を達成するなど、26試合の登板で1勝1敗1セーブ、7ホールド、防御率1.54と好成績を残した。今シーズンは勝ちパターン入りを目指すことになる。
一方で2020年1位の石田 駿投手(静清→九州産業大→BC栃木)は、2年で戦力外通告を受け今シーズンは再びルートインBCリーグでプレーすることになった。
台湾からの逆輸入である永田をはじめとした育成ルーキーたちは、昨年の宮森のように早期の支配下登録を勝ち取ることができるだろうか。
◎楽天育成指名選手
※2020年〜2022年
<2020年>
1位:石田 駿(静清→九州産業大→BC栃木/投手)
<2021年>
1位:宮森 智志(呉商→流通経済大→高知ファイティングドッグス/投手)
2位:柳澤 大空(日大藤沢/外野手)
3位:大河原 翔(東海大山形/外野手)
<2022年>
1位:辰見 鴻之介(香住丘→西南学院大/内野手)
2位:古賀 康誠(下関国際/投手)
3位:竹下 瑛広(厚木北→函館大/投手)
4位:永田 颯太郎(菊華→国立台湾体育運動大/内野手)
(記事:勝田 聡)