試合レポート

文教大付vs都立小岩

2013.07.08

文教大付が接戦を制し、2回戦進出!

2日目を迎える東東京大会。[stadium]江戸川区野球場[/stadium]の第1試合は文教大付都立小岩の対決だ。

序盤は両投手の好投で、投手戦となる。
文教大付のエース・川尻 裕太郎(3年)は170センチの体を目一杯使うフォームから投げ込む直球は125キロ~130キロほどは出ていそうで、上半身を鋭く旋回させ、左足にしっかりと体重が乗った時のストレートは素晴らしい。

都立小岩のエース・宮本 大輔(3年)は174センチだが、手足が長い投手体型で、上体を鋭く振るフォームから130キロ前後のストレート、スライダーを投げ分ける好投手だ。

先制したのは文教大付。3番山中 龍平(3年)がレフトの頭を越える二塁打を放つと、4番山本 豪彦(3年)が右飛、5番加藤 奎(2年)が三振に倒れ二死となったが、6番高橋 莞爾(3年)の右前適時打で1点を先制する。
だが4回裏、都立小岩は3番中村が四球で出塁すると、4番三輪がきっちり犠打を送り、一死二塁。5番手塚が左前安打で続き、一死一、三塁となり、6番北村の場面でパスボールが飛び出し、同点に追いつく5回裏、都立小岩は一死満塁から3番中村の犠牲フライで1点を勝ち越し。


6回表、文教大付は3番山中が遊ゴロ失で出塁。4番山本も左前安打で出塁し、無死一、二塁となって5番加藤の代打・橋本が四球。6番高橋の押し出し四球で同点。7番加藤が右前安打で、8番川尻の中犠飛で1点を追加し、4対2とする。7回表、二死二塁から3番山中が左中間を破る三塁打で1点を追加、5対2に。さらに8回表、一死二、三塁から9番牛山の中犠飛で1点を追加し、6対2と突き放す。

追う都立小岩は8回の裏、3番中村の四球、4番三輪の犠打を捕手・牛山 安裕(3年)が暴投し、無死二、三塁のチャン。5番手塚が左中間を破る二塁打で二者生還し、2点を返し、6対4。このまま追い詰めていきたかったが、次打者の右飛を手塚がタッチアップ。ライトの山口が三塁へノーバウンドに収まる返球で、併殺を完成。今日一番のビッグプレーだった。

文教大付の先発・川尻は要所を締めて4失点完投勝利で2回戦進出を果たした。勝者となった文教大付は12日に正則と対戦する。

(文=河嶋 宗一)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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