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京大史上35年ぶり2人目の満塁弾 1浪した努力家・梶川恭隆の一発で近大から勝利

2022.05.18

京大史上35年ぶり2人目の満塁弾 1浪した努力家・梶川恭隆の一発で近大から勝利 | 高校野球ドットコム
代打満塁弾の梶川恭隆(4年・旭丘)

<関西学生野球春季リーグ:京都大7-3近畿大>◇18日◇第5節2回戦◇南港中央

 5月1日に降雨ノーゲームになった再試合が行われ、京都大が6回に代打・梶川恭隆外野手(4年=旭丘)の逆転満塁本塁打などで6点を挙げるなど、終盤の猛攻で近畿大に逆転勝ち。対戦成績を1勝1敗として、24日に予定されている3回戦に持ち込んだ。

 「追い込まれてから2球変化球を見逃せて、真っすぐを狙いました。打った瞬間、絶対に入ると思いました」と右手を高々と突き上げた梶川。近田怜王監督も、「梶川は選球眼が良い選手。一番信頼している代打でした。でも本塁打は出来すぎですね」と驚きながらも4年生の代打の1発を讃えた。

 京都大での満塁本塁打は、1987年の沢田誠選手(現・DBグラッズ投手)以来、35年ぶり2人目。連盟記録の残る代打逆転満塁本塁打は2015年の同志社大・酒谷遼選手(聖光学院)以来、7年ぶりの快挙となった。

 「満塁本塁打は人生で初めて。大学の公式戦でも初めての本塁打です。オープン戦でも1本か2本くらいで、高校では5本くらいでした」と梶川。旭丘時代は3年夏の愛知大会3回戦進出が最高成績。高いレベルで野球をしたいと1浪して京都大学に合格した。

 入学時は捕手。同級生でこの日は先発投手も務めた愛澤祐亮捕手(4年=宇都宮)らがおり、外野手に転向した。昨年まではBチームだったが、「この冬ウエートトレーニングに取り組み、ベンチプレスが30キロぐらい上がって95キロぐらい上げられるようになりました。監督からは代打で信頼してもらい、チャンスでいくぞ、と言ってもらっています」と今季からAチームに昇格。リーグ戦でも起用されるようになった。

 この日は1イニングに13点を取られながら、降雨ノーゲームとなった再試合。恩返しの1勝を挙げたことで、最高で2位の可能性が残った。近畿大との3回戦の前には21日から関西学院大との最終節を控える。最大で4連戦になる可能性があるが、「京大の歴史をつくっている途中にいて、充実しています。できる気もしてきています」と胸を張った梶川。

 指揮官も、「優勝はなくなったが、秋に優勝を目指すために。公式戦を1試合でも多く戦い、一つでも良い成績を」と残り最大4試合に全力を尽くす気持ちを話した。

★京都大の順位
 21日の関西学院大戦、24日の近畿大戦でともに勝ち点をとれば4となり、2位が決まる。どちらか1つだけ勝ち点を挙げれば3でAクラスの3位が確定。どちらも勝ち点を落とせば、5位の可能性もある。

★優勝争いの行方
 現在勝ち点4で首位の同志社大は最終節の立命館大戦で勝ち点を挙げれば優勝。勝ち点を落とせば、24日の近畿大と京都大の3回戦の結果待ちとなる。ここで近畿大が勝てば近畿大の優勝。京都大が勝てば同志社大の優勝となる。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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