専大松戸vs東海大市原望洋
専大松戸 1年生スラッガー・吉岡道泰 好左腕・西村卓真の活躍で2試合連続コールド勝ち!
吉岡道泰(専大松戸)
専大松戸vs東海大市原望洋の一戦は、7対0の7回コールド勝ちで専大松戸が準決勝進出を決めた。
この試合は投打の要が活躍を見せた試合となった。
まず3回表、3番吉岡道泰(1年)の適時三塁打を放ち、1点を先制する。吉岡は春と比べて、体が絞れて、プレーにキレが出てきた。そして打撃技術も1年生離れしたものを持っている。
まず構えに入ってから、まるでイチローのようなローティンをしてから、ゆったりと構えに入り、バットを持つ手は低すぎず、高すぎず、ゼロポジションの状態で構えに入る。右足を回しこむように挙げてゆったりと間合いを取り、踏み出した右足にしっかりと割れができており、しっかりとボールに対して距離感を取って強いレベルスイングができている。下半身主導で振りぬくことができている。さらに6回表にも適時打を放ち、今大会は素晴らしい活躍を見せている。
他では1年春からベンチ入りした高崎大和(2年)はプレーに力強さが増した。分厚い太ももを生かして、前足でしっかりと割れを作り、内回りのスイング軌道で捉える打球は非常に速く、県内の遊撃手ではトップクラス。抜群の強肩でアウトにする遊撃守備も魅力的だ。
先発した左腕の西村卓真。専大松戸の投手らしく、ストレートの球質が良い。右腕のグラブを高く掲げて、テークバックを大きく取って、振り下ろすフォームから投げ込む速球は常時130キロ~133キロを計測。ストレートのスピードは高校2年秋の段階ではまずまずのスピードで回転数が高く空振りを奪えるのが強みだ。さらに120キロ前半のスライダー、チェンジアップも低めに集まり、隙がない。
4安打、11奪三振完封勝利。1安打12奪三振完封を果たした東京学館浦安戦に続き、2試合連続の二けた奪三振&完封劇。今大会、抜群の安定感を発揮する西村は千葉県屈指の左腕として注目してよいだろう。
右の好投手が多い専大松戸だが、近年の左腕の中でもトップクラスの完成度を持っており、進化が楽しみだ。
(記事=河嶋 宗一)