試合レポート

尚志館vs奄美

2018.03.29

尚志館が11安打12得点で快勝

尚志館vs奄美 | 高校野球ドットコム
尚志館ナイン

 尚志館は立ち上がり、連続四球を足掛かりに二死二三塁と先制のチャンスに、6番・福重圭誇(2年)がライトオーバー三塁打を放ち2点を先取する。

 3回は一死一塁で3番・濵崎一希(3年)がヒット&ラン。相手のポジショニングの逆を突くライト線三塁打となり、追加点を挙げた。

 6回表は2番・是枝丈一郎(2年)のライト前、3番・濵崎のレフト前、連続タイムリーが口火になり、相手の守備も乱れて打者11人で大量7点を挙げて大勢を決めた。

 先発のエース屈岡晃平(3年)は、角度と球威のある直球を武器に5回まで奄美打線を1安打に封じ、反撃の機会を与えなかった。

 奄美は投打に力強い野球を繰り広げた尚志館の勢いに飲み込まれた。

 尚志館は元々打線に力があるチーム。風も強い中で、奄美は打者ごとに内外野のポジショニングを工夫し、打たせてアウトに仕留めようとしたが、「思った以上に柔らかいスイングで、逆方向に強い打球を打たれた」(下野政幸監督)。シフトの逆を突かれて長打になるなど、対応が後手に回り、ジリジリと点差が開く。

 禱敬司(3年)、與島瑠生(2年)、豊山大翼(3年)の継投で目先を変えて失点を食い止め、打線で一矢報いたかったが、角度と勢いのある相手のエース屈岡の前に5回二死まで無安打に抑え込まれた。

 6回はこれまで好守で盛り上げていたセカンド・中村健人主将(3年)のエラーで先頭打者を出した。連打で傷口が広がり、最後は連鎖反応でエラーが相次いで一挙7点を失った。「自分のエラーで慌ててしまって、相手の勢いにのまれた」と中村主将は悔しがる。

 今大会、接戦をものにして2勝したが、尚志館のような強豪私学を相手に更に上のレベルで野球をやるには、まだまだやるべきことがあると痛感した。中村主将は「もっと打てるようになること、守れるようになること」を夏までの具体的な課題に挙げていた。

(文=政 純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.05.12

【春季新潟県大会】プロ注目右腕・茨木佑太が完封!元プロの芝草監督は素材、メンタル面も絶賛!

2024.05.12

【春季京都大会】センバツベンチ外の西村がサヨナラ打!新戦力の台頭目立つ京都外大西が4強進出

2024.05.12

プロ注目の200cm右腕・菊地ハルン(千葉学芸)がセンバツ出場校との交流戦でまさかの7失点…夏までの課題は?

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?