News

中国地区に現れたタフネス151キロ右腕!中内 亮太(五條-東亜大)が貫録の4安打完投勝利!

2020.04.05

中国地区に現れたタフネス151キロ右腕!中内 亮太(五條-東亜大)が貫録の4安打完投勝利! | 高校野球ドットコム
自己最速にあと3キロと迫る148キロを出し113球4安打2四球10奪三振1失点(自責0)完投勝利の中内 亮太(東亜大4年主将・五條)

 現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため各地の大学野球リーグが軒並み延期となる中、現在休校及び全部活動停止措置中の福山大を除く5大学での1部リーグ開幕に踏み切った中国地区大学野球連盟。

 「様々なことを考えたが、まずは学生にできるだけプレーできる環境を与えてあげたい。また、8月に全日本大学野球選手権の開催が決まっている以上、1部リーグでの代表校は決めなければいけない。かつ、これ以上中国地区での感染が拡大した場合に球場や大学施設の使用ができなくると考えると、感染予防対策を取った上で、今ここでやれる試合を開催した方がいいと判断した」(中国地区大学野球連盟・岡田 麻里専務理事)中、4月4日(土)は、環太平洋大は休み。東亜大対広島文化学園大と徳山大vs吉備国際大の2カードが行われた。

 オープニングカードでは昨秋、強肩強打の捕手で鳴らした梅林 優貴(北海道日本ハムファイターズ)らの活躍で初の1部昇格を成し遂げた広島文化学園大が登場。しかし、そんな彼らに大きな壁となって立ちふさがったのは、昨秋の1部王者・東亜大の絶対的エースである最速151キロ右腕・中内 亮太(4年主将・右投右打・五條<奈良>)であった。

 2年生から主戦としてここまでリーグ戦274回3分の1を投げ17勝13敗。特に昨秋はリーグ戦14試合中11試合・89回3分の2を投げて7勝2敗・防御率1.21で初のベストナインに輝いたリーグ戦に加え、明治神宮大会中四国代表決定戦では惜しくも代表権を逃したものの。広島経済大・四国学院大相手に1日2試合登板という離れ業を演じた日本大学野球界屈指のタフネス右腕。

 この日は冬を通じて意図的に大台に乗せた181センチ103キロの巨漢を利した最速148キロ・常時145キロ中盤のストレートと「ボールを動かして打たせて取るのが好き」なマイスタイルを体現するツーシーム、カットボール、球速帯2種類のスライダーで内野安打4本・2四球のみの10奪三振1失点完投(自責点0)。加えてランナーなしの時には返球を受けて10秒程度で投げ込むテンポの良さで、わずか113球で相手打線を料理してみせた。

 「様々な方々の尽力でリーグ戦をさせて頂いていることは本当にありがたいこと。まずは感染者を出さず、できる最大限のことを務めていきたい」と主将・寮長も務める背番号10は、チームの2季連続Vと5年ぶり11回目の夏の神宮へ向けてスリークォーターからの迫力ある投球を続ける。

 また、第2試合は徳山大・リーグ戦初先発となる宮崎 光志(4年・174センチ70キロ・右投右打・長門<山口>)が自己最速となる144キロを連発し力投。0対0のままタイブレークとなった延長10回も均衡が破れない展開となった。

 が、最後は相手のミスになどに乗じ延長11回に3点を先制した吉備国際大が、エース・寺地 秀悟(3年・181センチ82キロ・右投右打・高陽東<広島>)の延長11回135球6安打・完投(自責点0)で先勝している。

 そして最後に気になるのは中国地区大学野球春季リーグ戦の今後。まず1部リーグについては福山大のリーグ復帰を待ちつつ、5月16日(土)スタートの第4週までに消化できなかったカードについては5月末をメドに全日程終了を目指す方針。そして、来週以降の開幕予定となる2部・3部・4部リーグについては近日中に協議の上、改めて方向性を決めることになっている。

(記事=寺下 友徳

中国地区に現れたタフネス151キロ右腕!中内 亮太(五條-東亜大)が貫録の4安打完投勝利! | 高校野球ドットコム
中国地区に現れたタフネス151キロ右腕!中内 亮太(五條-東亜大)が貫録の4安打完投勝利! | 高校野球ドットコム

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.14

【2024夏全国ノーシード校一覧】二松学舎大附、履正社、智辯学園、沖縄尚学などビッグネームがノーシードで夏に挑む

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.05.09

【熊本】九州学院は城北と文徳の勝者と対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?