冴えわたる相澤利俊(山梨学院)の野球センス!
相澤利俊(山梨学院)
8月10日、大会5日目、第2試合の山梨学院vs熊本工の一戦。この試合で光っているのは山梨学院の主将で、エースの相澤 利俊だ。ここまで打者としては先制点を呼び込む右前安打。投手としても3回無失点の投球だ。相澤は走者がいなくてもセットポジションから始動し、125キロ~130キロ前後の速球、スライダー、チェンジアップを武器に打たせて取る投球を見せる。
何より光るのは牽制技術、フィールディングだ。1回、2回は1回ずつ牽制で刺し、さらに2回裏、一死一塁の場面で、バント小フライをあえてワンバウンドで落とし、一塁へ送球し、そのあと、一塁手は二塁へ送球し、タッチアウトで併殺を完成させた。さらに5回裏にも併殺を完成させ、抜群のフィールディングを見せている。
ここまで粘り強い投球を見せる相澤。投手を始めたのは高校からというのだから驚きだ。ちなみに相澤は左投げ右打ちという珍しい選手だが、左利きなのは投げるだけで、箸も書くのも右。2歳年上の兄と小さい頃、キャッチボールをしていて、兄の投げ方を鏡のように真似していたら左投げになっていた。今では山梨学院に欠かせない選手へ成長した。