日大三、2年連続20回目の出場決定!今年はつなぎの意識で勝利を目指す
日大三、2年連続20回目の出場決定!今年はつなぎの意識で勝利を目指す
22日に降った雪がグラウンドを覆い、吹く風は冷たく、町田市の丘陵地帯にある日大三は、まだ冬の真っただ中だが、野球部には2年連続20回目のセンバツ出場という、春の知らせが届いた。
準優勝だった前年と違い、秋季都大会で優勝している今年は、出場が確定していた。それでも知らせを待っていると、時間が長く感じる。午後3時14分、広い職員室の一角にある新井勇治校長の机の電話が鳴り、センバツ出場の知らせが届いた。新井校長は視聴覚室に待機している野球部員に、センバツ出場の知らせを届け、午後3時20分の授業終了後、校内放送で全校生徒にも知らせた。
学校の表玄関にあたる、バスロータリーの横の校舎から、出場を知らせる垂れ幕が下がり、小倉全由監督が胴上げされた。
小倉監督は出場決定の知らせを聞き、「引き締まった気持ちになります。去年のセンバツでは勝てなかったので、何とか一つ勝って、次に向かっていきたい」と語った。
昨年は、櫻井周斗(横浜DeNA)や金成麗生、井上大成らがいる大型チームであったが、今年は小倉監督が、「つなぐ意識を持ってセンバツでやってほしい」と語るように、本塁打こそ多くないが、外野の間を抜く打球を心掛けて打線をつなぎ、ビッグイニングを作ることに特徴がある。
選手たちは、年末に2週間にわたり行われた三高名物である冬の強化合宿で、秋よりひと回りたくましくなった。日大三は2011年夏の全国制覇以来、甲子園では勝っていないので、まず1勝が目標。その先に、春は47年ぶりとなるセンバツの優勝がある。
▼小倉全由監督のコメント
「秋優勝したので、大丈夫だろうという気持ちでいましたが、いざ指名されると、引き締まった、さあやるぞという気持ちでいます。去年のセンバツでは勝てなかったので、何とか一つ勝って、次に向かっていきたい」
▼三木有造部長のコメント
「昨年も出させてもらいましたが、一つも勝てなかったので、何とか一つでも多く勝てるように、この2カ月頑張りたいという気持ちでいます」
(文=大島 裕史)
【戦歴・選手名鑑】 日大三