頴娃vs指宿商
初の継続試合、劇的なサヨナラ勝ち・頴娃
<第104回全国高校野球選手権鹿児島大会:頴娃5-4指宿商(延長10回サヨナラ)>◇6日◇1回戦◇平和リース
7月3日の第2試合で行われていた一戦は継続試合となり、3回裏、頴娃無死一、二塁の場面から再開された。
3番・有馬崇稀(3年)が送りバントを決め、4番・今吉瑛翔主将(3年)の一塁ゴロが野選を誘い、1点を追加した。
前半は頴娃が主導権を握っていたが、6回以降は指宿商が反撃に転じる。
6回表、1死から3連打を浴びせ、3番・河野塁士(3年)の中越え適時三塁打、4番・有江亜斗武(3年)の左前適時打で同点に追いつく。
7回は先頭の6番・笠井蒼太主将(3年)が右越え二塁打を放ち、8番・中村初樹(3年)の犠牲フライで勝ち越しに成功した。
8回にも5番・井元敬徳(3年)の右前適時打で2点差としたが、その裏、頴娃も粘りをみせる。
連打で二、三塁とし、暴投で1点差に詰め寄ると、9回裏は1死一、二塁から2番・前村諦養(3年)が左前タイムリーを放って土壇場で試合を振り出しに戻した。
延長10回、表の攻撃を無失点でしのいだ頴娃はその裏、途中出場の7番・山神恵(2年)が右前適時打を放ち、同じ南薩地区同士の対決を、延長サヨナラ勝ちでものにした。
(取材=政 純一郎)