相模田名vs横須賀工
「打たない中でどうやって点数を取るか」相模田名が篠田、梅田の継投で逃げ切り2回戦へ
先発の篠田 周作(相模田名)
7月10日、遂に開幕した第103回全国高等学校野球選手権神奈川大会。[stadium]サーティーフォー保土ケ谷球場[/stadium]の第2試合では相模田名と横須賀工が対戦し、試合は相模田名が粘り強い戦いで2回戦に進出した。
初回に4番・望月温生の適時二塁打で先制点を挙げた相模田名は、3回にも一死満塁から5番・梅田春城の中犠飛で追加点。その裏に1点を失ったものの、5回には相手のミスから3点目を挙げて試合を優位に進めた。
相模田名の先発・篠田周作は、角度のあるフォームからコーナーに丁寧に直球を投げ込む右腕。立ち上がりこそ球がバラつき、満塁のピンチを背負ったが、以降は粘り強い投球で試合を作る。6回を被安打4、7奪三振、1失点にまとめると、7回からは背番号9の梅田春城にスイッチ。
梅田もまた力感を感じさせる右腕で、ランナーの出塁は許すが球威で押し切るピッチングで横須賀工打線に得点を許さない。
継投策が成功した相模田名は、横須賀工に反撃を許さず、3対1のまま逃げ切り2回戦進出を決めた。
相模田名はわずか4安打での勝利となったが、試合後に竹林 和史監督は「元々あまり打てるチームではないので、ヒットの本数はあまり気にしていません。打たない中でどうやって点数を取るかをずっと考えてやってきたので」と語り、選手たちの戦いぶりに手応えを感じた様子を見せる。
篠田、梅田と安定した二人の投手がいることが、相模田名の強みだが、2回戦は13日に逗子と対戦することが決まった。次戦でも持ち味を発揮することが出来るか注目だ。
一方敗れた横須賀工。
先発した2年生右腕の大出晟那は、低めへの制球力に優れたサウスポーで、新チームでの活躍にも期待できる投球を見せた。この試合での投球については、「50点です。四球を出してしまったり、牽制もまだまだです」と悔しさを見せたが、ここからどんな成長を見せるか注目だ。
(文=栗崎 祐太朗 )