新潟工vs開志学園
強力打線健在、シード校・新潟工コールド発進
新潟県予選は二回戦に突入し、続々とシード校が登場。この日、[stadium]鳥屋野球場[/stadium]第二試合に春の県大会8強の新潟工業が登場。緒戦から強力打線が爆発した。
初回、新潟工業先発の増子(3年)を攻め先制した開志学園は、三回にも三番・川崎(3年)のタイムリーで追加点を挙げ、リードを2点に広げる。開志学園先発は一年生エースの瀧澤(1年)。162センチと小柄ながら内角をうまく使った投球術で新潟工業の強力打線を抑えていたが、三回裏、三番・白井(3年)、四番・笹川(3年)の連続タイムリーで同点に追いつかれる。
新潟工業は続く、四回にも2点を追加すると、六回にも白井、笹川の連続長打で3点を追加。粘る開志学園が八回に1点を返すも、その裏、白井がレフトスタンドへ2ランホームランを放ち、勝負あり。10対3、八回サヨナラコールドで新潟工業が3回戦に駒を進めた。
[page_break:この試合のエキサイティングプレイヤーはこの選手!]エキサイティングプレイヤー 白井康太(新潟工業)
打席での佇まい、ゴロを捕球に向かうダッシュ、キャッチからスローイング。センスを感じさせる機敏な身のこなしを一言で言えば、“華”のある選手。強力打線で三番を担い、状況に応じて軽打、強振を使い分け、野手のいないところへ打球を運ぶ。サヨナラ(コールド)本塁打となった最後の打席は、明らかに“狙って振った”のだろう。3安打ときっちり結果を残した。ただ、失点にこそならなかったが、失策(悪送球)は投手のリズムを崩すだけに、大きな反省点。より高いレベルで走攻守三拍子揃った選手を目指してほしい。
エキサイティングチーム 開志学園
創部わずか4年。三年生2人、二年生2人、一年生11人の計15人の部員全員がベンチ入りし、全員野球で1勝を目指した開志学園。打たせて取るエースの瀧澤を中心に、堅い守りが自慢の同校だが、この日もファインプレーを連発。特に六回裏、センターオーバーの打球を伊藤(1年)が背走しながら最後はスライディングキャッチ。超ファインプレーに観客は惜しみない拍手を送った。中盤まで新潟工業を苦しめた同校の新チームは、13人のメンバーが残る。この経験を生かして、次の大会につなげてほしい。
(文:編集部)