News

支配下登録された育成ドラ1岩田は、左の中継ぎとして期待

2022.08.06

支配下登録された育成ドラ1岩田は、左の中継ぎとして期待 | 高校野球ドットコム
岩田 将貴(九産大九州)

 7月25日、阪神は育成契約の岩田将貴投手(九産大九州出身)と支配下契約を締結した。

 岩田は2020年育成ドラフト1位指名を受け、九州産業大から阪神へと入団した左腕。昨シーズンは2軍で8試合の登板にとどまっていたが、2年目の今シーズンは2軍でチーム最多となる31試合に登板。22回を投げ25奪三振と投球回数以上の三振を奪いながら防御率2.05と結果を残している。もちろんこれからは初の1軍昇格、そして1軍デビューを目指すことになる。

 阪神の育成ドラフトを振り返ってみると、2017年1位の石井将希投手(桐生第一出身)、2018年1位の片山雄哉捕手(刈谷工出身)、2019年1位の小野寺暖外野手(京都翔英出身)、そして2020年1位の岩田と4年連続で育成1位指名選手から支配下登録選手が誕生したことになる。

 しかし、各選手とも支配下登録後に、1軍ではなかなか結果を残すことができていない。

 3年目のシーズン途中に支配下登録された左腕の石井は、同年1試合に登板するも防御率9.00と結果を残すことができなかった。翌年は1軍登板がなく自由契約となり退団した。

 ルーキーイヤーである2019年のシーズン途中に支配下登録された片山は、ここまで1軍での出場機会は今季の2試合にとどまっている。

 小野寺は2年目のシーズン途中に支配下登録された。同年、34試合に出場するも打率.179(67打数12安打)、1本塁打と結果を残せず。今シーズンも代打満塁本塁打を放つも、ここまで30試合の出場で打率.143(42打数6安打)、1本塁打とやはり打撃面で苦戦している。

 このように、ここ数年の育成ドラフト出身者は1軍で苦労している。しかし、2010年育成2位の島本浩也投手(福知山成美出身)は、2019年に63試合に登板し防御率1.67の好成績を残すなど、通算105試合に登板。貴重な中継ぎ左腕として1軍の戦力となった。その後、トミー・ジョン手術を受けたこともあり育成契約となるも今年6月に支配下へ復帰。1軍復帰へ向け2軍で汗を流し、8月に一軍復帰を果たした。

 岩田も島本のように中継ぎ左腕として1軍で結果を残すことができるだろうか。中継ぎの一角争いへと加わっていくことに期待がかかる。

※数字は2022年8月4日終了時点

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.22

【秋田】明桜と横手清陵がコールド勝ちで4強入り<春季大会>

2024.05.22

阪神・佐藤がフェンス直撃のタイムリー!昨日のHRに続き今日もバットで結果!再昇格へ連日アピール!

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>