【動画】緻密な野球を作り上げる東海大菅生の実戦練習
21年、春夏連続で甲子園出場を果たした東海大菅生(東京)の練習に密着した。
1月、部内で新型コロナウイルスの感染者が出た影響で部活動を休止したため、練習メニュー内容の進みは例年より遅いという。
その内容は実に緻密だった。東海大菅生は低反発のコンポジットバットを使用する。芯が小さいため、飛ばすことは難しい。それでも東海大菅生の選手は構えやスイング軌道の微調整をしながら、次々と鋭い打球を飛ばしていた。スラッガーと呼べる選手は少ないが、全体的にしっかりとコンタクトして飛ばせる選手が多いのが特徴だ。
さらに守備練習では素早いボール回しや、打球処理だけではなく、走者をつけた細かい連係プレーや挟殺プレーを繰り返し行う。守備練習の大半はこのメニュー。非常に緊張感のある練習内容で、途切れることがない。こうした練習を年間通して行う。
練習試合後には、若林監督がスコアブックを振り返りながら1人ずつ、判断ミスなどフィードバックを細かく行う。「なんとなく」で済ませるのではなく、どういうミスが起こったのかをしっかりと共有する。こうした積み重ねが緻密な試合運びができる東海大菅生を作り上げているのだろう。