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【日本ハム】野村、淺間ら若手選手の台頭目立つ日本ハム打線。新庄ビッグボスのもとでどれだけ輝けるか?

2021.12.29

【日本ハム】野村、淺間ら若手選手の台頭目立つ日本ハム打線。新庄ビッグボスのもとでどれだけ輝けるか? | 高校野球ドットコム
横浜時代の淺間 大基

 2021年シーズンが終了した。東京五輪があり変則日程ながら2年ぶりに143試合が行われ、セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスが前年最下位からの優勝となった。日本シリーズは優勝チーム同士の対戦となり、ヤクルトが4勝2敗で20年ぶりの日本一に輝いた。

 両リーグのタイトルは確定したが、12球団各チームの中でのランキングはどうだったのか。今季のデータを振り返り、投手、打者に分けてランキングを紹介していく。

 今回は日本ハムの野手。打撃力の低迷がそのままチーム5位につながった。チーム打率はリーグワーストの.231で、それ以外にも得点、安打、本塁打、塁打、打点、三振、長打率、出塁率でリーグワーストだった。

 規定打席到達は3人。打率では近藤がわずか3割に届かずトップの成績。淺間はプロ7年目で初めて規定打席に到達し、安打数はキャリアハイだった。西川は初めて規定打席に到達した14年以降、最低打率だった。

 

<打率上位ランキング>(規定打席到達者=試合数 × 3.1)
1位 近藤 健介 .298(545打席447打数133安打)
2位 淺間 大基 .251(458打席411打数103安打)
3位 西川 遥輝 .233(547打席447打数104安打)

 本塁打は唯一2ケタだった近藤がトップ。王柏融は自己最多9本をマークし、髙濱、野村のフレッシュな選手がランクインした。

<本塁打上位ランキング>
1位 近藤 健介 11(211塁打、長打率.472)
2位 王 柏融 9(108塁打、長打率.429)
3位 髙濱 祐仁 8(143塁打、長打率.390)
4位 野村 佑希 7(134塁打、長打率.361)
5位 R.ロドリゲス 6(52塁打、長打率.426)

 打点でも近藤がトップで、打率、本塁打と併せてチーム3冠だった。19年オフの育成再契約から20年に再び支配下選手となった苦労人、高濱が今季初打点をマークすると43打点を稼いだ。

<打点上位ランキング>
1位 近藤 健介 69(11本塁打、打率.298)
2位 王 柏融 48(9本塁打、打率.242)
3位 髙濱 祐仁 43(8本塁打、打率.262)
4位 野村 佑希 37(7本塁打、打率.267)
5位 西川 遥輝 35(3本塁打、打率.233)

 得点は西川がトップで近藤と2人でチームの得点を引っ張った。

<得点上位ランキング>
1位 西川 遥輝 68(130試合104安打)
2位 近藤 健介 61(133試合133安打)
3位 淺間 大基 42(128試合103安打)
4位 髙濱 祐仁 34(107試合96安打)
5位 野村 佑希 30(99試合99安打)

 出塁率では安打数が多かった近藤がトップ。

<出塁率上位ランキング>(規定打席到達者)
1位 近藤 健介 .413(545打席133安打88四球4死球)
2位 西川 遥輝 .362(547打席104安打89四球4死球)
3位 淺間 大基 .308(458打席103安打31四球5死球)

 盗塁数では、盗塁王に輝いた西川がダントツ。俊足が売りのルーキー五十幡はチーム2位の活躍だった。

<盗塁上位ランキング>
1位 西川 遥輝 24(130試合547打席11盗塁刺)
2位 五十幡 亮汰 9(27試合84打席1盗塁刺)
3位 淺間 大基 8(128試合458打席4盗塁刺)
3位 石井 一成 8(111試合321打席5盗塁刺)
5位 中島 卓也 7(67試合117打席2盗塁刺)

 近藤は孤軍奮闘したが、中田が抜けた影響もあってか、チーム打撃の数字は低迷した。その一方で、淺間、高濱、野村ら、若手が打撃ランクの上位に入るなど、世代交代も着実に進んだ。来季は西川も抜け、新庄新監督のもと、さらなる若手の競争によるレベルアップが望まれる。


 12月2日現在の日本ハム野手登録の支配下選手、自由契約選手は以下の通り。

<日本ハム支配下選手>野手
(数字は背番号、カッコ内は出身高校)

【捕手】
10 清水 優心九州国際大付
27 古川 裕大久留米商
30 宇佐見 真吾市立柏
60 郡 拓也帝京
64 田宮 裕涼成田
65 梅林 優貴高陽東
68 石川 亮帝京

【内野手】
2 杉谷 拳士帝京
9 中島 卓也福岡工
21 清宮 幸太郎早稲田実業
23 渡邉 諒東海大甲府
24 野村 佑希花咲徳栄
32 谷内 亮太金沢西
38 石井 一成作新学院
48 上野 響平京都国際
49 佐藤 龍世北海
56 細川 凌平智辯和歌山
91 髙濱 祐仁横浜

【外野手】
3 王 柏融
8 近藤 健介横浜
12 松本 剛帝京
26 淺間 大基横浜
45 木村 文紀埼玉栄
50 五十幡 亮汰佐野日大
61 今川 優馬東海大四
66 万波 中正横浜
67 片岡 奨人札幌日大
69 宮田 輝星出水中央

<自由契約選手>
53 R.ロドリゲス
55 難波 侑平創志学園)→育成再契約
70 今井 順之助中京
93 樋口 龍之介横浜)→育成再契約
4 谷口 雄也愛工大名電)→引退
5 大田 泰示東海大相模)※ノンテンダー→DeNA
7 西川 遥輝智辯和歌山)※ノンテンダー→楽天

※引退
22 鶴岡 慎也(樟南)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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