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24歳の若き侍・上林誠知の最後の夏は不振の夏 悔しさをバネに日本屈指の外野手へ

2019.08.09

24歳の若き侍・上林誠知の最後の夏は不振の夏 悔しさをバネに日本屈指の外野手へ | 高校野球ドットコム
仙台育英時代の上林誠知

24歳の若き侍・上林誠知の最後の夏は不振の夏 悔しさをバネに日本屈指の外野手へ

 長野代表・飯山を相手に20得点の快勝で2回戦進出を決めた宮城代表・仙台育英。須江航新監督の下どこまで勝ち上がるのか注目だが、今から6年前に劇的な勝利で初戦突破をしているのを覚えているだろうか。

 2013年の第95回大会に出場した仙台育英は当時、プロ注目の上林誠知(福岡ソフトバンクホークス)がおり、他にも熊谷敬宥や馬場皐輔(ともに阪神タイガース)が所属。神宮大会優勝、選抜ベスト8という実績を残してきた。大会の注目校として迎えた初戦の相手は埼玉の雄・浦和学院

 この年の浦和学院は選抜で優勝。2年生エース・小島和哉(千葉ロッテマリーンズ)を擁する優勝候補の一角とのビックカードは初回に浦和学院山根佑太のタイムリーで先取点を与える。

 直後、仙台育英浦和学院の小島の制球が定まらず、不安定な立ち上がり。そこを攻め立てて一挙6得点で試合の主導権を握ったかとのように思われた。だが、3回に8点を返されるなど、ビックカードは点取り合戦に様相となった。

 この試合、上林は小島と5度対戦するが、結果は5打数0安打3三振で完ぺきに抑えられる。特に8回に回ってきた第5打席は無死満塁で迎えるも、小島の気迫あふれる投球を前に三振に倒れ悔しい結果になった。

 しかしチームは何とか浦和学院に11対10の9回サヨナラ勝ち。優勝に向けてこれ以上ない最高のスタートを切ったが、次の常総学院戦では終盤にリードを許し、勝ち越すことが出来ず、1対4で姿を消した。上林自身も常総学院の当時のエース・飯田晴海(日本製鉄鹿島)の前に4打数1安打という成績。最後の夏は9打数1安打と悔しさが残る大会となった。

 しかし2013年のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから4位指名を受けて、NPBの世界へ。2015年に1軍初出場を果たすと、2017年よりレギュラーを奪取。その年の24歳以下で編成されるENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017で侍ジャパンに選出され、トップチーム入り。初戦の韓国戦で同点となるスリーランを放つ活躍などで優勝に貢献した。

 最後の夏は甲子園で活躍できず悔しさを残すも、今では日本球界屈指の外野手として注目浴びている上林。24歳の若き侍の今後の活躍に益々目が離せない。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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