2年連続MVP!丸佳浩が巨人移籍を決意!
千葉経大附時代の丸佳浩
オフシーズンは選手の引退ニュースも話題となるが、FA権による選手の移籍にも注目が集まる。
既にパ・リーグの優勝チーム、埼玉西武ライオンズの浅村栄斗が、東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍が決まり野球界を賑わせた。だがセ・リーグの3連覇に貢献した、広島東洋カープの丸佳浩の移籍にも注目が集まっている。
今年の丸は打率.306ではあるものの、四球130選び、歴代でも1967年の王貞治氏の記録に並んで4位の成績。出塁率は驚異の.468とセ・リーグの中で1位をマーク。ホームランも39本でリーグ2位と、驚異の3番打者として今年のカープを牽引してきた。
今年は通算3度目となるベストナイン受賞、それから6年連続6回目となるゴールデングラブ賞を受賞。さらにはセ・リーグMVP受賞など、名実ともに球界を代表する選手となった丸は、千葉経大付出身の選手。
同校からは2008年にドラフト1位で早稲田大から横浜DeNAベイスターズに入団した松本啓二朗(現在は新日鐵住金かずさマジック所属)がプロ野球選手となっている。甲子園にも春・夏合わせて5度の出場を果たしている名門校である。
丸が初めて甲子園の地に足を踏み入れたのは、2006年の夏。当時2年生だった丸は、八重山商工との1回戦に臨むも、6対9で敗戦。甲子園での白星を掴むことができなかったが、その悔しさをバネに新チームではエースとしてチームの中心選手としてチームを選抜の舞台に導く。
そして2007年の選抜では、1回戦の中京大中京を5対4で破り、悲願の全国の舞台で勝利を挙げる。だが、続く2回戦では熊本工に3対6で敗れ、2勝目とはならなかった。
3年生の夏は千葉大会5回戦で、千葉敬愛に敗れ3季連続での甲子園とはならなかったが、高校生ドラフト3位でカープに入団を果たす。
入団初期はファームでのプロ生活が続いたが、2010年シーズンに1軍に初めて出場を果たすと、その後はカープの中心選手として試合に出場。昨年はリーグMVPなど4つのタイトルを獲得した。
そして30日、丸は読売巨人への移籍を決意した。巨人はこれで埼玉西武ライオンズから炭谷銀仁朗、オリックスバッファローズの中島裕之に次ぐ3人目の大物獲得に成功。2014年以来のセ・リーグ制覇に向けて、丸が新天地でいかなる活躍をするのか。2年連続MVPのプレーに注目したい。