
進藤 天(山梨学院)と金子 和志(東北)
トーナメント表
・第95回センバツ大会の組み合わせ
18日に開幕する第95回記念選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)の組み合わせが決まった。各チームが対戦相手などを中心に研究を重ね、開幕を迎えることになる。開幕まで、注目のカードの見どころを各ブロックごとに紹介していきたい。
大会初日第1試合、いわゆる「開幕ゲーム」は「東北(宮城)ー山梨学院(山梨)」の好カードとなった。東北と関東の強豪が大会開幕でガチンコ勝負を演じる。
大会トップの試合だからというわけではないが、この2チーム、ともにトップバッターがカギを握ると思っている。
昨年秋、東北の1番打者に座ったのは金子 和志内野手(3年)。スイッチヒッターで、チームのムードメーカーでもある。昨年の秋の公式戦、練習試合を含めた打率こそ.267だが、本塁打2本、二塁打5、三塁打2はすべてチームトップタイ。長打力を兼ね備えている。昨年秋の東北大会準決勝の聖光学院(福島)では、決勝の2ランを放つなど、勝負強さもある。ここぞのタイミングで頼りになる存在だ。
対する山梨学院の1番打者は進藤 天内野手(3年)。こちらも明るい性格でチームの雰囲気を作る主将でもある。昨年秋の新チーム発足以来、公式戦、練習試合すべてを含めた打率は.417を誇る。俊足でもあり、遊撃手としての守備も安定するなど、攻守においてチームの要。プロも注目している素材でもある。
両チームともに投手陣が安定している。先制点が大きく勝敗を左右することになりそうで、先発投手が一番不安定と言われる立ち上がりに、最初に対戦する1番打者の打撃がチームに大きな影響も与えるかもしれない。「開幕ゲーム」の緊張感の中、最初に立ち向かう1番打者の結果に注目したい。
この2チームの勝者が21世紀枠出場の氷見(富山)と対戦する。氷見には投打の柱、青野 拓海投手(3年)がいる。プロも注目する3番打者だ。
もう一方の対戦カード「光(山口)ー彦根総合(滋賀)」は、光の好投手、升田 早人投手(3年)と、チーム65試合(練習試合を含む)で盗塁数251を誇る足を使った攻撃が武器の彦根総合打線の対決が軸となりそうだ。
(記事:編集部)