小玉 湧斗、半田 真太(健大高崎)

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 今センバツに、2年ぶりの出場を決めた健大高崎(群馬)は、昨年の秋季関東大会で粘り強く勝利した。全国トップレベルの強力打線を誇るなど、チームを支える注目選手を紹介する。

 打線があまり本調子ではない中、勝ち抜けたのはエース右腕である小玉 湧斗投手(2年)の存在が大きい。

 この世代をリードする存在として見られていた横浜(神奈川)相手に完投勝利を挙げたことで評価が高まった。自信をつけた小玉は、さらに投手としての能力を伸ばし、最速146キロ右腕へ成長。今大会注目の好投手となった。

 打線は北海道遠征で好投手を擁する相手にも強打で圧倒した。ある試合では1試合で7本塁打を記録したこともある。打線のキーマンは半田 真太郎内野手(2年)。横浜戦でも本塁打を放ち、青藍泰斗(栃木)戦でもスクイズを決めるなど、長打と小技を仕掛けられる頼もしい1番打者。自分は長打を打つ打者ではないというが、スイングを見れば、高い打撃技術を持った選手であるということが分かる。そして二塁守備も軽快だ。

 箱山 遥人捕手(1年)は攻守ともに能力が高く、ミート力の高さは歴代の捕手の中でもトップクラス。NPB入りした捕手と比べても能力は負けていないといえる。

 主軸としての活躍が期待されるのが、佐藤 志龍内野手(2年)、田中 陽翔内野手(1年)の2人。佐藤はチームNo.1の長打力を秘め、田中も期待の大型遊撃手。この2人が機能すれば、健大高崎の得点力は大きく上がる。

 さらに強肩とパワフルなスイングで突破口を切り開く堀江 大和外野手(2年)や、昨年秋は打撃好調で、多くの長打を重ね、上位打線まで昇格した左の巧打者・團之原 樹内野手(2年)と、ハイレベルな打者が揃う。

 健大高崎は全国で勝ち上がるために打線を徹底強化する方針に切り替えて以降、センバツの舞台では20年に出場を決めながらコロナ禍で大会中止、21年は2回戦で敗退した。今度こそ投打が機能し、全国上位を目指す。