関東一の背番号1・市川 祐がエースとして圧巻の投球を見せた。2度の延期を経て開催された春季東京都大会の決勝戦。関東一日大三の一戦は関東一が5対0で勝利し5年ぶり5度目の春の東京の頂点に立った。

 関東一は市川、日大三宇山 翼とともにエースを先発に起用。関東一を率いる米澤貴光監督は「市川に優勝を経験させてあげたかった」と指揮官の期待を大きく背負いマウンドに登った。

 その市川は初回から141キロを計測するなど3回をパーフェクトに抑える。この日はカットボールが冴え好打者が揃う日大三打線に一切的を絞らせなかった。

 市川の好投に打線は2回、女房役の8番・石見 陸の適時打で先制。9番・滝川柊憂も右前適時打を放ち2点のリードを奪った。

 4回には二死からヒット、2つのエラーで満塁に。この試合唯一ピンチには、日大三の6番・鎌田 慎也にフルカウントから内角への直球で見逃し三振に打ち取りピンチを切り抜けた。「最近の練習試合から直球を中心に組み立てています。エラーがありましたが自分がしっかり抑えれてよかった」と最速145キロまで伸びたという自慢のストレートで味方のミスをカバーした。

 2安打8奪三振0四球の完封と堂々たる結果で期待を裏切らなかった。左足(踏み込む足)の膝が割れる癖があったフォームの修正に試行錯誤をしていたが今は、「しっくりきています」。昨秋からの微調整にようやく歯車がかみ合いだし、ここからフルスロットルで夏に向け走り出す。プロから注目を集める存在も「今の実力ではまだまだ。今はチームの勝利が一番です」と1年夏以来の聖地を目指す。