春の甲子園で大会ナンバーワン投手として呼び声が高かったのは、市立和歌山高の小園 健太だろう。初戦では県立岐阜商相手に9回4安打完封勝利と圧巻の投球を見せた。2戦目となった明豊高戦では、チームは敗れたものの2番手で5回を投げ1失点。2試合で14回を投げ1失点と結果を出した。

 プロ志望届を出せば、今秋のドラフト会議で1位指名となりそうな逸材。夏が楽しみなのはもちろん、発言にも注目が集まってくる。

 そんな小園の所属する市立和歌山高(旧校名:市立和歌山商)からは、どのような選手がプロ入りを果たしているのだろうか。ドラフト制以降を振り返ってみたい。

 野手では川端 慎吾市立和歌山商→2005年高ヤクルト3巡)が、今シーズンもヤクルトでプレーしている。2015年に首位打者を獲得してからは故障もあり、不本意なシーズンが続いていた。しかし、今年はオープン戦でも結果を出し開幕一軍入りを果たした。代打の切り札として出番をうかがっている。

 すでに現役を引退している選手を見ると、川端と同じくアベレージ型の選手が目立つ。その代表格が藤田 平(市立和歌山商→1965年阪神2位)だ。藤田は高卒1年目から68試合に出場。2年目からはレギュラーを掴むと、コンスタントに成績を残し1981年に首位打者を獲得。阪神一筋で1984年までプレーした。通算2010試合の出場で2064安打を放っている。

 そしてもうひとりが正田 耕三(市立和歌山商→新日鉄広畑→1984年広島2位)だ。正田は3年目となる1987年に首位打者に輝くと、翌1988年も同タイトルを獲得している。その後も広島一筋でプレーを続け、1998年の現役引退までに1546安打を記録している。

 このように市立和歌山からは川端、藤田、正田と3人もの首位打者を輩出しているのだ。

 一方の投手では益田 直也(市立和歌山商→関西国際大→2011年ロッテ4位)がいる。ここまでの9年間で8度、50試合以上に登板している鉄腕リリーバー。10年目も守護神としてシーズンをスタートさせた。

 その他では野上 俊夫(市立和歌山商→1967年阪神1位)、田村 領平(市立和歌山商→2002年8巡)、玉置 隆市立和歌山商→2004年阪神9巡)と3人がプロ入りを果たしているものの、いずれも白星をあげることはできなかった。

 はたして小園は将来、プロ入りを果たし益田に続いて白星をあげることができるだろうか。

(記事=勝田聡)