佐藤輝明が牽引する阪神の98年世代!才木は世代トップの数字をマーク
佐藤 輝明(仁川学院-近畿大ー阪神)
今年で高校を卒業して5年目を迎える98年世代の選手たち。高卒5年目といえば、大学に進学した選手たちがプロの世界に飛び込んでくる年でもある。大卒ルーキーでは阪神・佐藤 輝明や、東北楽天・早川 隆久らが注目を浴びるが、高卒入団組にもオリックス・山本 由伸や埼玉西武・今井 達也ら錚々たるメンツが揃う。
本記事では各球団の98年世代の選手たちをピックアップし、その現在地を見ていく。今回は、昨シーズンセ・リーグ2位の阪神タイガースだ。
才木浩人が世代トップの数値をマーク
阪神タイガースに在籍する98年世代の選手たちは以下の通り。
▼高卒5年目(2016年ドラフト)
才木 浩人(須磨翔風・3位)
27試合 8勝11敗 2ホールド 100回 102奪三振 防御率4.50
浜地 真澄(福岡大大濠・4位)
22試合 2勝1敗 29回 27奪三振 防御率5.90
▼大卒1年目(2020年ドラフト)
佐藤 輝明(仁川学院・近畿大・1位)
佐藤 蓮(飛龍・上武大・3位)
榮枝 裕貴(高知・立命館大・4位)
村上 頌樹(智辯学園・東洋大・5位)
岩田 将貴(九産大九州・九州産業大・育成1位)
高卒入団組には、才木 浩人、浜地 真澄ら速球派の投手2人がいる。才木は入団1年目にデビューを飾ると、2年目には先発・中継で22試合82回を投げ、一軍の戦力として活躍。注目すべきはその奪三振率の高さで、通算100回・102奪三振をマークし、奪三振率は9.18。これは98年世代で、通算100回以上を投げている中ではトップの数字だ(2位は種市 篤暉の9.10、3位は梅野 雄吾の9.02)。
それだけ高い奪三振能力を有する才木だが、2019年に右肘を故障し、2020年11月にはトミー・ジョン手術を受けた。今シーズンは育成選手契約となっており、今年中の一軍復帰は厳しい状況だ。
浜地は3年目の2019年に21試合に登板し、奪三振率8.68をマーク。しかし投球回を上回る被安打を許し、防御率は6.11と安定した投球はできなかった。2020年は1試合登板に終わり、今シーズンの巻き返しにかける。
一方、一気に5人が入団した大卒組では、ドラフトの目玉だった佐藤 輝明が好調だ。キャンプ、オープン戦と結果を残し、開幕スタメンへ向けて着実に歩みを進めている。捕手の榮枝 裕貴は、春季キャンプ中の練習試合で3連続盗塁阻止を見せ、こちらも持ち味を発揮している。
投手では佐藤 蓮が、生き残りをかけた戦いに挑む。2月28日の東京ヤクルト戦では、140キロ台後半のストレートを武器に1回無失点。オープン戦でも好投し、開幕一軍入りを掴み取れるか。智辯学園時代に選抜優勝も経験した村上 頌樹は、昨秋の右前腕肉離れの影響でスロー調整となっている。まずは実戦のマウンドに上がれる状態にまで回復したいところだ。
佐藤 輝明らの加入によって、一気に層が厚くなった阪神の98年世代。前評判通り、佐藤が才能を発揮し引っ張っていくのか、浜地や佐藤 蓮が一気に才能を開花させるのか。今年も若虎の活躍に期待したい。
(記事:林 龍也)
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