高校とプロの神宮デビューは11月10日。奥川恭伸(星稜出身)の評価を高めた広陵戦
奥川恭伸(星稜出身)
11月10日、東京ヤクルト1位の奥川恭伸(星稜出身)がプロ初先発を果たす。
11月10日という日は高校野球ファンにとって思い出深い日かもしれない。
2年前の2018年11月10日は奥川の神宮デビュー初戦だったからだ。
北信越大会では圧倒的な投球を見せ、優勝に貢献した奥川の初戦の相手は広島広陵。広島広陵は中国大会で西純矢(創志学園-阪神)を攻略してコールド勝ちを収めており、この大会の注目カードに挙げられた。
奥川は立ち上がりがキーポイントだと捉え、三振を狙いに行った。初回、アウトはすべて三振。140キロ後半のストレート、125キロ前後の縦横のスライダー、135キロ前後の高速フォークを武器に7回11奪三振、完封勝利を挙げた。
この快投に広島広陵の中井監督も絶賛だった。
神宮大会を前から世代を代表する右腕として注目されていた奥川だったが、この試合を機に、全国ナンバーワン右腕と印象づける内容だった。
二軍で好投を続ける奥川はプロデビュー戦となった神宮の舞台で、快投を見せることができるか。
(記事=河嶋 宗一)