なぜ六大学が上位を占め、地方大学は育成が集中したのか?

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2020.10.28

4球団が競合した早稲田大の早川隆久(木更津総合出身)

 26日に行われた2020年のプロ野球ドラフト会議では、支配下で74名、育成では過去最多となる49名の計123名が指名を受けた。中でも大学生の指名が多く、1位指名の8名が大学生で、上位3位の36名のうち、19名が大学生という結果だった。特に東京六大学野球連盟からは、東北楽天1位の早川 隆久木更津総合-早稲田大学)ら4名のドラフト1位が生まれた。

 大学生のドラフト上位指名者をみてみると、東京六大学野球連盟、東都大学野球連盟所属選手の指名が目立った。やはりこの2つはレベルが高く、在京連盟であるという注目度の高さが改めてわかるドラフトとなった。さらに今年ならではの理由も考えられる。

 大学野球も高校野球同様にコロナの影響を大いに受けた。春季リーグや全日本大学野球選手権の中止により、アピールの場が激減。特に地方の連盟に所属する選手たちにとっては絶好のアピールチャンスである全国大会の中止は大きな影響を与えただろう。

 そんな中、東京六大学野球連盟は全国26連盟の中で唯一春季リーグを実施した。1回戦総当たり制と試合数は減ったものの、スカウトへのアピールの舞台ができた。特に早稲田大の早川はこの春季リーグ戦で最速を155キロに更新するなど、有意義なものとなったに違いない。

 地方リーグでは近畿大の佐藤 輝明(仁川学院出身)、苫小牧駒澤大の伊藤 大海駒大苫小牧出身)、桐蔭横浜大の渡部 健人日本ウェルネス出身)が1位指名を受けたが、彼らは大学日本代表候補合宿を経験しており、コロナ禍以前から全国区の知名度と実力があった。そのほか、今年アピールの場を失った地方リーグの選手たちは育成指名のケースが多い結果となった。

 ただ、プロの世界に入ればドラ1も育成も関係ない。近年では育成選手の活躍はもう珍しく無くなってきた中、コロナに翻弄されながらもプロの世界に足を踏み入れた大卒選手53名の活躍には大いに期待したい。

 

【六大学・東都上位】
東北楽天1位 早川 隆久木更津総合-早稲田大学)
横浜DeNA1位 入江 大生作新学院-明治大学)
ヤクルト1位 木澤 尚文慶應義塾-慶應義塾大学)
千葉ロッテ1位 鈴木 昭汰常総学院-法政大学)
読売1位 平内 龍太神戸国際大附-亜細亜大学)
東北楽天2位 高田 孝一平塚学園-法政大学)
横浜DeNA2位 牧 秀悟松本第一-中央大学)
北海道日本ハム2位 五十幡 亮汰佐野日大-中央大学)
千葉ロッテ3位 小川 龍成前橋育英-國學院大学)

【その他リーグ上位】
阪神1位 佐藤 輝明(仁川学院-近畿大学)
北海道日本ハム1位 伊藤 大海駒大苫小牧-苫小牧駒澤大学)
埼玉西武1位 渡部 健人日本ウェルネス-桐蔭横浜大学)
中日2位 森 博人豊川-日本体育大学)
読売2位 山崎 伊織明石商-東海大学)
ヤクルト2位 山野 太一高川学園-東北福祉大)
広島東洋2位 森浦 大輔天理-天理大学)
阪神3位 佐藤 蓮飛龍-上武大学)
広島東洋3位 大道 温貴春日部共栄-八戸学院大学)
北海道日本ハム3位 古川 裕大久留米商-上武大学)

【六大学・東都下位】
オリックス4位 中川 颯桐光学園-立教大学)
広島東洋6位 矢野 雅哉(育英-亜細亜大学)
東北楽天4位 内間 拓馬宜野座-亜細亜大学)
埼玉西武4位 若林 楽人駒大苫小牧-駒澤大学)
阪神5位 村上 頌樹智辯学園-東洋大)

【その他リーグ下位】
ヤクルト4位 元山 飛優佐久長聖-東北福祉大学)
ヤクルト5位 並木 秀尊(市立川口-獨協大学)
埼玉西武5位 大曲 錬 (西日本短大附-福岡大学準硬式)
埼玉西武6位 タイシンガー ブランドン 大河石川-東京農業大学北海道オホーツク)
阪神4位 榮枝 裕貴高知-立命館大学)
千葉ロッテ4位 河村 説人白樺学園-亜細亜大中退-星槎道都大学)
読売6位 山本 一輝(東郷-中京大学)
読売7位 萩原 哲日南学園-創価大学)

【六大学・東都育成】
横浜DeNA育成1位 石川 達也横浜-法政大学)
千葉ロッテ育成4位 佐藤 奨真関東一-専修大学)
ソフトバンク育成1位 佐藤 宏樹大館鳳鳴-慶應義塾大学)
ソフトバンク育成5位 緒方 理貢京都外大西-駒澤大学)
読売育成5位 前田 研輝(広島工-駒澤大学)

【その他リーグ育成】
オリックス育成3位 宇田川 優希(八潮南-仙台大学)
オリックス育成5位 佐野 如一霞ヶ浦-仙台大学)
ヤクルト育成4位 丸山 翔大(小倉工-西日本工業大学)
北海道日本ハム育成2位 齋藤 伸治(習志野-東京情報大学)
埼玉西武育成1位 赤上 優人角館-東北公益文科大学)
埼玉西武育成3位 宮本ジョセフ拳(豊川-名古屋学院大学)
埼玉西武育成5位 水上 由伸帝京三-四国学院大)
阪神育成1位 岩田 将貴九産大九州-九州産業大学)
中日育成1位 近藤 廉(豊南-札幌学院大学)
ソフトバンク育成2位 中道 佑哉(八戸学院野辺地西-八戸学院大学)
ソフトバンク育成8位 中村 亮太千葉経大附-東京農業大学北海道オホーツク)
読売育成2位 喜多 隆介小松大谷-京都先端科学大学)
読売育成9位 奈良木 陸(都立府中-筑波大学)
読売育成10位 山﨑 友輔(玉野商-福山大学)
読売育成11位 保科 広一遊学館-創価大学)
読売育成12位 加藤 廉(島田工-東海大学海洋学部)

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