全国のレベルの差を痛感した倉敷商のエース・永野司。さらに体力をつけ、全国で勝てる投手に
リリーフの永野司(倉敷商)
名門校・倉敷商の背番号「1」をつける永野司が自分の実力を再認識した。健大高崎戦では5回途中から登板。6回5奪三振。タイブレークとなった10回表出は7失点をしてしまったが、それでも十分に持ち味を示すことができた。
今年の高松商のエース・香川卓摩を彷彿とさせる体型、投球フォームから投げ込む直球は130キロ~135キロ程度を計測し、さらに120キロ前後のスライダー、100キロ台のカーブを織り交ぜ、5回~9回まで無失点に抑えるピッチングだった。
永野は「変化球を低めに投げて交わせるところは交わせて自分の持ち味は出せたと思います」と手ごたえは感じていた。
入学時から最速137キロをマークするなど、潜在能力の高さを発揮していた永野。今では投球術をしっかりと磨き、名門校のエースを任される。試合を振り返って、
「タイブレークの場面は自分の実力不足を大きく痛感しましたし、健大高崎のエース・下さんのピッチングを見て学ぶことは多かったです。下さんは体格もよいですし、自分はまだ細いので、しっかりと体重をつけていきたいと思いました。体重をつけていけば、さらに球速は伸びていくと思っています」
名門校のエースに相応しい実力をこの冬に身につける。
(記事:河嶋 宗一)