田澤ルール撤廃でドラフト戦略は大きく変わる!?田澤だけではなく、吉川峻平も指名可能に
関西大時代の吉川峻平
NPB(日本野球機構)は7日、「田澤ルール」の撤廃を決めた。
2008年、田澤純一(新日本石油ENEOS)がドラフト指名を受けず、MLB入りし、設けられたこのルール。野球協約には掲載されていないが、NPB入り拒否の意思を示した上で海外球団と契約した際は、高卒なら3年間、大卒と社会人選手なら2年間はNPB球団と契約できないルールとなっていた。
このルールが撤廃されたことで、10月26日に行われるドラフトで田澤の指名は可能となる。今年、田澤はBC武蔵に入団。ここまで7試合を投げて、1勝0敗、防御率3.86と力投を見せている。田澤はMLBで388試合に登板実績がある投手である。一番の即戦力投手として大人気となるだろう。
また吉川峻平(ダイヤモンドバックス)もNPBへ進む意思があるのならば指名可能となる。
この田澤ルール撤廃で各球団の戦略は大きく変わるだろう。これまでドラフトといえば、高校、大学、社会人、独立の選手が指名候補に上がる。しかし今回は田澤か、アマチュア選手のどちらかの選択肢が出てくるのだ。
2020年のドラフトは特別な1年になることは間違いない。