7月1日、東京都の高校野球ファンにとっては嬉しい快挙が訪れた。

 オリックスの6年目の鈴木 優都立雪谷出身)と、福岡ソフトバンクホークスの7年目・石川柊太(都立総合工科出身)の2名が先発し、鈴木は5回まで無安打無失点の好投、そして石川は6回、5安打、10奪三振、無失点の快投で、今シーズン初勝利。都立高出身の投手が同日に先発勝利を掴んだのであった。

 まずオリックスの鈴木は26日の千葉ロッテ戦で、先発の山岡 泰輔瀬戸内出身)のトラブルで緊急登板となり、準備がきちんとできていないであろう状況で立ち上がりをきっちり抑える。2回に井上 晴哉崇徳出身)にタイムリー、4回にレアードにはホームランを許してしまったが、3回被安打3奪三振2自責点2でホールドを記録した。

 背中で隠した小さなテイクバックでタイミングを取りにくくし、角度を活かした真っすぐを軸に、スプリットやツーシーム。そして縦のスライダーを混ぜて、打たせて取る投球が光った。

 注目のプロ2度目の先発は与えたヒット0本。出塁を許したのは2つの四球のみと完璧な投球内容。ストレートとツーシームを丁寧に低めにボールを集め、5回7奪三振無失点の好投。悲願の1軍での初勝利を掴むことが出来た。そして都立高から直接プロ入りした投手として史上初の事例となった。

 そして石川は24日の埼玉西武戦で先発するも3.2回投げて被安打6奪三振1自責点6と結果を残せていない。

 身長185センチを活かしたダイナミックなフォームが力強いボールを投げ込むのが特徴的な石川。24日の試合でも、スリークォーターから力強いストレートを中心に、カーブやスライダー。スプリットをストライクゾーン周辺に集めるが、細かなコントロールを欠き、高めのボールを痛打。ランナーを溜めるケースが多かった。

 日本ハム戦でもボールは浮くことがありながらもストライク先行の投球。要所では低めを丁寧に攻めながら、ボールになる変化球を振らせるなどホームを踏ませず、6回10奪三振無失点でマウンドを降りた。その後リリーフ陣がきっちり抑えて2018年以来の勝利を掴むことが出来た。

 東京都では18日に独自大会が開催されるが、先輩球児として現役球児に元気を与える投球を見せてくれた。これからの試合でも、後輩たちの道しるべとなるような活躍をしてくれることを期待したい。


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