東都三部から出直しする東農大。今年は全学年に逸材揃う
本塁打を打った岸川智哉(東農大)
東都大学野球連盟は臨時監督会を開き、開幕日延長が決まった。高校野球部が休校により練習禁止となったり、制限されているチームも多いが、大学野球も例外ではなく、オープン戦がすべて中止になったチームもある。
東都3部から出直しとなった東農大は3月中のオープン戦をすべて中止し、連日紅白戦を行っている。
今年は全学年で勝負できる選手がそろっている。
4年には最速153キロ右腕・近久輝(東邦出身)、強肩強打の捕手・白石翔樹(大村工出身)、3年には紅白戦で4番を打つ大西都貴(岩国商出身)、130キロ前半ながら伸びのある速球で2回3奪三振の好投を見せた菱田新(山手学院出身)、2年は本塁打を打った岸川智哉(佼成学園出身)。甲子園ベスト8右腕・鶴田克樹(下関国際出身)、130キロ後半の速球で次々と詰まらせる投球を得意とする小野寺瑞生(東海大甲府出身)を中心に投打に逸材が揃い、1年生も大和 佑一郎(常磐大高)、有馬卓瑠(二松学舎大附)の野手がスタメン出場するなど激しいレギュラー争いが繰り広げられている。
正捕手の白石は三部落ちした後、樋越勉監督から、
「「ベンチワーク含めてすべて、相手が上回っていた。力負けだよ。」と言われて、あれから選手同士で指摘したり、小さいミスを逃さないよう、心がけました」
少しずつ意識は変わってきているが、白石は「まだまだそれを逃さない意識は持ってほしいと思います」と選手たちに自覚を求める。
エース・近久は「今年はエースとして活躍したいです」と決意を決めている。
樋渡監督は「1シーズンで二部に戻る。近年の選手たちは東都一部の選手に負けない選手たちが入ってきた。ただそれですぐ勝てるわけではなく、段階を追って育成していきたい」と、二部に戻ってから、育て上げた選手たちで二部優勝、一部昇格を狙いたい考えだ。
ハツラツと紅白戦に臨んでいた東農大の選手たち。ここまでの頑張りの成果を発揮するためにも、無事に開催されることを祈る思いだ。
(記事=河嶋 宗一)
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