成功率86.6%を誇る快足強打の西川遥輝! 盗塁の極意は慎重かつ大胆な考えにあった
西川遥輝
北海道日本ハムファイターズが誇るスピードスター・西川遥輝。俊足を生かした華麗なプレーと甘いマスクで多くファンを魅了し続ける西川が契約更改して、現状維持の2億円(推定)と報じられた。それと同時に、来季は新主将に就任すること、そしてポスティングでメジャー挑戦への意向を示した。
西川は高校時代は智弁和歌山出身の27歳。1年生の夏からベンチ入りを果たして、甲子園のグラウンドに立つ。その後は春1回、夏2回と3年間で4度の甲子園出場を果たし、ファイターズにドラフト2位指名でプロ入りを果たす。
今年で9年目を終えたが、これまで3度の盗塁王と2度のベストナイン。そして今年で3年連続3回目となったゴールデングラブ賞を獲得するなど、球界を代表する外野手。最大の武器は冒頭でもふれたように走塁。プロ9年目を終えて積み重ねてきた盗塁数は245で、通算の盗塁成功率は驚異の86.6%をマーク。現役選手通算記録において全体の2位という成績である。
以前のインタビューでは「常に盗塁をするつもりでいて、スタートも切ります。その中で100%セーフになると思えた時だけ、そのまま行くという感じ」だと西川は語った。その自信を持てるように練習を重ねていることはもちろんだが、確立された技術というのも必要だ。
なかでもスタートに関しては西川なりのこだわりがあった。
「6割か7割くらい右足の方に重心を乗せて、動き出すときは右足を体の軸の下に一度戻します。そこを左足が追い越していく形でスタートを切ります。その時に注意したいのが、少しゆとりというか、軟らかさを持って、流れるようにして一歩目を切るようにしています」
主将として迎えるプロ10年目の節目の年。2016年以来のペナント制覇、そして日本一を置き土産にメジャーへ羽ばたけるか。西川の足に注目だ。
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