背番号91に昇格した巨人19年ドラ1右腕、開幕ローテーションへ前進
堀田 賢慎(巨人)
もう開幕ローテは決まりじゃないの!そう思わせる投球だった。巨人の堀田 賢慎投手(青森山田出身)が中日とのオープン戦に先発、5回を投げて無失点に抑えた。2019年ドラフト1位投手が右肘手術、育成契約からの支配下登録を勝ちとってから初マウンド。新たな背番号91が躍動した。
初回は三者凡退に抑える好スタート。2回に1死から安打を許したが後続を断った。3回は2者連続三振を奪うなど力投すると、4回、5回は走者を出しながらピンチを乗り切った。先発5回で3安打4奪三振無失点。来週に開幕する2022年シーズンの開幕ローテーションへ大きく前進する投球を見せた。
最速は151キロ。上から投げおろす角度のついた直球と、スライダー、フォークボールを駆使して安定した投球を見せた。これで今季オープン戦で3試合、まだ無失点だ。
3月2日西武戦(先発)
3回 打者10人 46球
1安打 3三振 0四死球 0失点
3月9日ソフトバンク戦(3番手)
2回 打者7人 40球
1安打 2三振 1四死球 0失点
3月16日中日戦(先発)
5回 打者18人 76球
3安打 4三振 1四死球 0失点
堀田の強みである力強い速球で打者を押し込む投球が目立つが、成績を見ると四死球が少ないのが分かる。直球でも変化球でも簡単にストライクが取れている。フォームが安定していることと、試合ごとに自信が増している証拠だろう。
開幕2カード目となる4月29日からのヤクルト3連戦(神宮)で先発する可能性は十分ありそうだ。入団即手術の決断は正解だったと言えるか。堀田がその答えを今季のマウンドで示して見せる。