DeNA小深田が二軍打席トップ、森は「卒業」で来季レギュラー争いか
高校時代の森敬斗(桐蔭学園)
二軍では来シーズン以降の戦力を期待されている若手有望株、故障からの復帰を目指すリハビリ段階の主力、そしてベテランと様々な選手がしのぎを削っている。
そのなかで今シーズンは誰が多くのチャンスを与えられてきたのだろうか。各球団の打席数上位5人を振り返ってみたい。
一軍は最下位に終わったDeNAだが、二軍もイースタン・リーグで6位(全7チーム)と振るわなかった。チーム打率.246、1試合平均4.19得点はともにリーグワーストだった。そのなかでもっとも打席を与えられたのが小深田 大地(363打席)だった。ドラフト4位で指名され履正社からDeNAに入団したルーキーの小深田は規定打席に到達。打率は2割台前半と目立たないものの15二塁打はチーム2位。また43打点はチームトップと存在感を示した。
伊藤 裕季也(316打席)と田部 隼人(314打席)のふたりが、ほぼ同じ打席数だった。3年目の伊藤裕は10本塁打を放つも打率.229(284-65)と低迷。一軍ではキャリアワーストとなる3試合の出場にとどまった。高卒2年目の田部は昨年の138打席から倍以上の打席を与えられた。打率は2割を下回っており苦戦しているが、昨年は1本も打てなかった本塁打を2本放った。
4番目が2019年のドラフト1位・森 敬斗(297打席)だった。上位3人が苦戦する中、打率.255(271-69)、6本塁打、16盗塁と一定の成績を残した。前半戦終了間際に一軍に昇格すると最後まで一軍に帯同。一軍では44試合の出場で打率.194(103-20)の成績を残した。スタメンでも23試合に出場しそのうち17試合は「2番・遊撃」での起用だったことから、三浦監督ら首脳陣からの期待の大きさがうかがえる。来シーズンは一軍のレギュラー争いに加わりそうだ。
大卒2年目の蝦名は規定打席にこそ到達していなが打率.307(244-75)、9本塁打、チーム2位(リーグ4位タイ)の18盗塁と足でもアピールを果たした。また二軍で100打席以上の起用機会があった選手の中では、細川 成也に次ぐチーム2位の長打率.500を記録している。その打撃を買われ一軍でも31試合に出場した。しかし一軍では打率.167(18-3)、0本塁打と苦しんだ。来シーズンは外野の一角争いに参戦することが期待される。
<DeNA二軍・打席数上位5人>
小深田 大地(363打席)
打率.215(316-68) 4本塁打 43打点
伊藤 裕季也(316打席)
打率.229(284-65) 10本塁打 38打点
田部 隼人(314打席)
打率.185(276-51) 2本塁打 26打点
森 敬斗(297打席)
打率.255(271-69) 6本塁打 29打点
蝦名 達夫(283打席)
打率.307(244-75) 9本塁打 39打点