140キロ越えが5人いる菰野。2年生の注目右腕は?

 1回戦の英心戦、5人の投手リレーでノーヒットノーランを記録したのが菰野。県立高校でありながら西 勇輝(オリックス)など6人のプロ野球選手を輩出し、とくに投手育成には定評がある。今年も150キロを超えるストレートが話題の岡林 飛翔(3年)をはじめとして、スカウト曰く「5人が140キロを超えるみたいですよ」という陣容を誇る。

 この日の先発は私が期待した岡林ではなく、2年生右腕の田中 法彦だった。173、4センチの身長は現在の高校生では小兵の部類に入るが、ピッチングを見ているとそういうネガティブな思いがまったく浮かんでこない。そういえば背はそれほど高くないな、という思いが時々浮かぶくらい。

 投球フォームは真っ向から投げ下ろすオーバースロー。特徴的なのはステップする位置がやや一塁側で、左足首を内側に向ける。つまりインステップ。上背のなさをカバーしようという気持ちがあるのだろう。決して悪癖ではないが、段階的にノーマルにしてほしいとは思う。

 ストレートは速い。この日の最速は147キロで、145、6キロが本当に普通に計測される。5回限りで降板、私のスコアでは59球投げているが、このうちストレートが130キロ台だったのはほんの数球。投球フォームもよく、岡林を見られなかったことがまったく悔しくない。

 2番手は背番号1の左腕、村上 健真(3年)。体に密着した内回りのバックスイングに特徴があり、「小さいテークバックからストレートが勢いよく飛び出してくる」と観戦ノートに書いた。小さいテークバックでも体がしっかり割れ、投げに行くとき前肩が早く開かないので、こういう表現になる。

 ちなみにスカウト氏が言った「140キロを超える投手が5人」とは、英心戦で投げた岡林 飛翔田中 法彦村上 健真岡林 勇希(飛翔の弟、1年)、河内 頼(2年)のことだろうか。村上のこの日の最速は133キロで決して速くはないが、球場にスピードガンがなければ140キロ前後と思ったかもしれない。それくらいストレートには見るべきものがあった。

 田中法と村上が与えたヒットは1本ずつの計2本。1回線に続く完封リレーで、スキらしいスキがまったく見えない。攻撃陣も9回に2ランを放った1番森浦雄大(3年・中堅手)や、2安打ずつ放っている2番田中和師(3年・遊撃手)、3番田中 法彦のW田中など力強い強打者が揃っている。今年はもう一度見られるかもしれない。

(レポート=小関 順二

 全国各地の大会結果や試合レポートはここでチェック!
夏の大会特集ページ