2009年07月220日 保土ヶ谷球場

桐蔭学園vs慶応義塾

2009年夏の大会 第91回神奈川大会 3回戦

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桐蔭学園勝ち越し

桐蔭学園、復活の金星!慶応義塾を下し4回戦進出

3回戦でこのカードが実現した。慶應義塾・ 桐蔭学園 の名門校同士の対決である。祝日ということもあり、この日保土ヶ谷球場には多くの応援団・高校野球ファンが詰め掛けた。試合前、球場近くの道路は大渋滞。チケットを求める人々は長蛇の列を作り、少しでも良い席で見ようと、走って球場に入っていく人も多く見られた。
試合30分前には9000人収容の保土ヶ谷球場内野席はあっという間に埋まり、外野席が開放された。立ち見の観客も多く現れるほどであった。会場に駆けつけたファン、そして誰よりも選手達自身が、この試合の持つ重要性を理解していたであろう。お互い甲子園を目指すために乗り越えなければならない、大きな試合であった。観客の大きな期待を背負い、試合が始まった。

1回表、慶應義塾は早速先制のチャンスを迎える。先頭の春山がヒットで出塁すると、佐藤旭が犠打で送る。渡邉が四球を選ぶと、続く谷田の内野ゴロの間に進塁し、2・3塁のチャンス。しかし、続く植田がレフトフライに倒れ、慶應義塾先制のチャンスを逃す。

その裏、 桐蔭学園 の攻撃。慶應義塾先発の白村は制球が定まらず、3四球を与えてしまう。二死満塁で迎えた後藤の打席。鋭く振り抜いた打球はセンターへ抜けるかと思われた。しかし、この打球をショートの杉山が飛びついて抑える。そのまま二塁ベースへ飛び込み、スリーアウト。攻守に阻まれ、 桐蔭学園 も先制のチャンスを逃してしまう。

2回表の慶應義塾の攻撃。荒川がヒットで出塁すると、盗塁で二塁へ進む。迎えた9番杉山の打席。3球目をレフトへ弾き返す。先制点を奪うかと思われたが、レフト石田がホームへ好返球し、走者タッチアウト。あと一歩のところで、なかなか点が入らない。
2回の裏、 桐蔭学園 は二死2塁から、1番田畑がライト前へヒットを放つ。2塁走者がホームへ還り、待望の先制点を手に入れる。さらにヒットと四球で満塁のチャンスを作るが、続く石川が倒れ、追加点ならず。

4回表、慶應義塾5番の植田が初球を振り抜くと、打球は左中間へ。大きな当たりはそのままフェンスを越え、観客で埋まった外野席に吸い込まれた。慶應義塾、同点に追いつく。更に8番橘がレフトへ二塁打を放つと、 桐蔭学園 ベンチが動く。ここで先発能間を諦め、船本を送り出し、この回を切り抜ける。

投手交代の采配が的中したか、船本はこの後も無失点の好投を続ける。対する慶應義塾の先発白村も徐々に調子を上げ、3回以降 桐蔭学園 に追加点を与えない。
両投手好投を続け、試合はそのまま終盤へ。迎えた7回表、慶應義塾は橘・杉山の連続ヒットでチャンスを作る。続く春山の打球はショートライナーに。ランナー戻ることができず、ダブルプレーになるかと思われた。しかし、二塁への送球が逸れ、逆にランナー2・3塁のピンチを迎えてしまう。しかし、ここでも 桐蔭学園 船本が後続を抑え、ピンチを乗り切る。

ピンチを乗り越えた 桐蔭学園 は、その裏、先頭打者影山がヒットで出塁すると、3番中嶋が犠打でランナーを進める。続く4番石川がセンターフライに倒れた後、5番石田の思い切って引っ張った打球は1・2塁間を抜けライトへ。二塁走者影山が一気に本塁を陥れ、 桐蔭学園 勝ち越しの1点を奪う。

8回表、慶應義塾塾は先頭の渡邉が死球で出塁する。ここで迎えるのは4番谷田。後ろには、本塁打を放っている植田が控えているため、手堅く犠打で送ることも考えられた。しかし、慶應義塾はヒットエンドランで勝負に出る。しかし谷田は内野フライを打ち上げてしまい、失敗に終わる。

8回裏、 桐蔭学園 は最終回を前にリードを広げたいところ。先頭の中村がセンターへのヒットで出塁する。ここでベンチは代走澤村を送り出す。足のスペシャリスト澤村はプレッシャーの中、見事に盗塁を決める。すると続く船本は犠打でランナーを三塁に進める。9番坂田の打席、慶應義塾バッテリーは当然のごとくスクイズを警戒した投球をする。迎えたカウント1-2からの4球目。坂田はボールへ食らいつくような、執念を感じるスクイズを決める。カウント1-2というスクイズが警戒されるカウントで敢えてサインを出した監督、そしてその期待に答え見事に決めた坂田。見事な作戦であった。
最終回も船本がしっかりと0点に抑え、 桐蔭学園園 が3-1で勝利を収めた。

この日球場に駆けつけた応援団・観客の期待以上の試合を両チームは見せてくれた。3回戦ながら、激戦区神奈川を象徴するかのような名勝負であった。試合終了後、観客からは最大級の歓声と拍手が両チームに送られた。